やれやれ、石破首相の仏頂面ともお別れだ。ブログ晩秋まで休みます。

しばらくブログを休んでいましたが、この項を最後に晩秋まで休載します。
休んでいた理由は東京の猛暑です。逃げるように八ケ岳の山墅で過ごしていましたが、突如スマホが壊れました。

山では一人暮らしなので、家族に毎日「生存情報を」送ることを求められています。またメールや最小限のニュースはPCからスマホを通してネットに繋げるテザリングという方法で得ているのですが、この二つが遮断されると皆に迷惑をかけるので10日ほど前に下山しました。

下山した途端に新聞社時代の同僚の訃報がもたらされ周知方に奔走することになりました。新しいスマホが届くのも10日ほどかかるといわれ、この間孫娘のパリ留学、もう一人のカナダ留学、自分の誕生日パーティーで食事会…とあいつぎ結構忙しくブログどころではなくなりました。

さて参議院選挙です。以前書いたように躍進が見込まれた国民民主と日本保守党は自滅行為で落ちぶれてしまい、自民、公明、維新、共産、立憲は下降の一途、上昇が見込まれるのは参政とれいわだけというのが大方の観測です。自公は過半数割れ確実、50どころか47を割る惨敗が「必至」。

これまで3たびの敗戦で一度も責任を取らずに居座り続けている石破首相ですが、今回は辞めざるを得ないでしょう。ブログ子の長い政界取材の中で最低の男は「三本指」(妾になれば30万円)の宇野宗佑首相でしたが、たちまちのうちに「ルーピー」の鳩山由紀夫がとって代わり、それに次ぐのが石破茂首相です。

自分の公約らしいことは一つとして実現できず、あっちに阿り、こっちに忖度。3か月の短命予測が8か月余になっただけでも十分でしょう。何よりダメなのは日本の立ち位置といった確固としたものを世界に何一つ示せていないことです。一番気持ち悪いのは、あのクソ丁寧な「・・・でございます」式の話し方。ブログ子の経験では他人に阿るタイプの人間が多用する言葉遣いです。結局「首相になりたいだけの男」だったのでしょう。

一番いただけないのは、トランプが押し付けてきた25%という新関税への対処。確かに理不尽ではあるが、いったいこれにどう対応してきたのか。赤澤亮正経済再生担当は毎週末アメリカに飛び、さも交渉を「やってる風」を喧伝していたが、一度も会談の約束などない「押しかけ訪米」だったという。道理で毎度隣に立つベッセント財務長官がそっぽ向いているのが気になっていたが、何一つ進展などなかったのだ。情けない「石破首相一番の側近」である。

石破茂首相は9日、千葉県船橋市で街頭演説し、トランプ米政権との関税交渉について「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。たとえ同盟国であっても正々堂々言わなければならない。守るべきものは守る」と強調した。これとて、何をいまさらである。安倍晋三なら25%などという、日本が不況に突入することが分かっている数字をトランプは出してこなかったろうが、石破ではなめ切っているのが素人でもわかる。

どうせ、折れてもほんの少々だろうから、この際安保で毅然とした要求を出すことぐらいしたらどうだ。例えば戦後80年たっても日本中に米軍管制空域が存在することへの全面廃止だ。横田空域をまず返せと言ったらどうだ。米軍への思いやり予算で駐留経費は日本持ちだ。そのうえ防衛費をGDP比5%にせよというのなら、占領政策の残滓そのものである米軍空域をまず自衛隊に返還することを要求するべきだろう。

さて、参院選敗退のその後である。新政権は自公の負け方次第にもよるが、予測する人が多い高市早苗となるにはかなりのハードルがあります。現在のリベラルに傾き過ぎた自民党は叩き直す必要があり、彼女にそれができるかどうか。「保守の右」とみられる参政党の取り込みとか国民民主との政策協定とかカードがいくつもあるので秋口の政界を見るまでは正確な予測はできませんが、「今よりはマシ」になるのではないかと思っています。

そんなこんなで下山する10月の政界はどんな風景になっているか、今から楽しみです。


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