これが米大統領が発信する動画とは…

世界中がトランプに振り回されて成す術を知らない。それでもブログ子は「いいこともある」と書いた。LGBTや多様性を振りかざして暴れていたリベラル左派が「アメリカの性は男か女かの二つだけだ」とのトランプの宣言以来、すっかりおとなしくなったのは、顕著な「功績」である。

しかし今回トランプ自身が公表した動画にはあきれるばかりだ。

トランプ米大統領は26日、自身の交流サイト(SNS)アカウントに、パレスチナ自治区ガザが豪華なビーチリゾートに変貌した様子を描いたイメージ動画を投稿した。

下記クリックでトランプの動画へ
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/114068387897265338


人工知能(AI)で生成された約30秒の動画では、廃虚となったガザからトンネルを抜けると近代的な高層ビルやマンションが立ち並ぶリゾート地が出現。アップテンポのダンス音楽とともに、金色の巨大トランプ像や、空から降り注ぐ紙幣に大喜びする子供、「トランプ・ガザ」の看板を掲げたカジノ風の建物などが次々と映し出される。

ほかにも、プールサイドで日光浴する海水パンツ姿のトランプ氏とイスラエルのネタニヤフ首相や、満面の笑みで食べ物をほおばる大富豪のイーロン・マスク氏が登場。イスラム原理主義組織ハマスのメンバーに擬したとみられるひげの男性がベリーダンサーの格好で踊ったり、トランプ氏が酒場で女性と踊ったりする戯画的な表現が盛り込まれている。

トランプは今月4日、イスラエルとハマスの停戦に関連し、すべてのガザ住民をエジプトやヨルダンなどの第三国へ移住させた上で、ガザを米国が「所有」し不動産開発を行う構想を発表し、ガザを「中東のリビエラ」にすると語った。

ブログ子は「トランプ不動産屋」の”冗談”だろうと思っていた。東日本大震災や能登大地震で見られたように、住民が見る影もなく荒れ果てた土地に立ち、「それでも何とかこの地で復興を果たしたい」と語るように、人間が故郷に対して持つ本能は、そんな「強制移住」にはなじまないと思うからだ。どんな人でも同じ気持ちであろう。

ところがトランプは今回の動画で、自身が思い描くガザの「未来予想図」の一端を表現して見せた。本気なのだ。あきれてものが言えない。

このところ、「ゼレンスキーの支持率は4%だ」とか、「ゼレンスキーは独裁者だ」とか、「ウクライナでの戦争の責任はウクライナにある」とか、「そもそも(ウクライナは戦争を)始めるべきではなかった。取引できたはずだ」として、ゼレンスキー大統領批判をトランプは繰り返している。全部プーチンが広言してきたフェイクである。「4%」など素人が見てもウソなのは分かる。

ブログ子はまだ少しトランプに期待するところがあって、これらプーチンの虚言に乗るのも、これまでアメリカの支援に胡坐をかいていたNATO諸国を目覚めさせる作戦だと思っている。どうか、そうあってほしい。


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