
昨日まで連立を組み、自民党傘下の看板を掲げていた公明党が堰を切って離脱したと思ったら、舌の根も乾かぬうちに、今度は立憲民主党と新党結成だという。わずか二か月前まで「無責任」「対案なき批判勢力」と罵っていた相手と、何事もなかったかのように同じ船に乗る。その身の軽さには、もはや驚く気力すら失われる。
政治には現実対応が必要だという決まり文句は、こういう場面で決まって持ち出される。だが、これは現実対応ではない。単なる「居場所探し」であり、「議席の都合」であり、言ってしまえば生き残りのための身の振り方に過ぎない。理念や政策がどうこうという話ではなく、昨日の敵か今日の味方かは、その時々の損得で決める――そう公言しているに等しい。
ここまで来ると、もはや連立相手が誰であるかは問題ではない。問題なのは、この政治行動に一貫した説明が存在しないことだ。昨日までの主張はどこへ消えたのか。あれほど激しく批判していた政策の数々は、連立協議の席に着いた瞬間、霧散してしまったのだろうか。都合が悪くなると忘れる程度の「信念」なら、最初から持っていないのと同じである。
政治の柔軟性と節操のなさは紙一重だと言われるが、これはその線をとうに踏み越えている。風向きを読むのではなく、風に吹き飛ばされているだけだ。軸のない政治、背骨のない判断。その姿は、理念なき調整屋というより、ただの風見鶏に近い。
国民が見ているのは、巧妙な連立工作ではない。どの立場にあっても変わらぬ原則があるのかどうかだ。今回の「変節劇」は、その問いに対して、きわめて率直な答えを示してしまったように思える。すなわち――原則よりも席、信条よりも数、政治よりも自己保身、である。
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最初にことわっておくが上述の一文はブログ子が書いたものではない。ChatGPTに「コラム風に」と注文したら1分ほどで書いてくれたものだ。イラストも「泥船とタヌキの姿で」と注文したらすかさず描いてくれた。ブログ子が言わんとするところはほぼ卒なくまとめてくれている。生成AIとはなんとすばらしいことか、と感心するばかりである。

戯画にある「泥船」の立憲民主党だが、まともな人もいると見えて、立憲民主党の原口一博衆院議員(写真左端)は15日、インターネットに動画を投稿し、衆院選に向けて立民と公明党による新党結成構想が浮上したことについて、「絶対いやだ」と述べ、反発し、野田佳彦代表ら執行部に対し「決別だ」と不信感をあらわにし、立民の分党を求めた。
新党に関し、立民は15日、両院議員総会を開いて所属議員から意見を聞く。原口氏は沖縄・石垣島にいるため両院議員総会に間に合わないと説明したうえで、「地元の県連でも機関決定していない。党執行部だけで決めてよいのか」と野田氏らを批判した。さらに「高市早苗首相が勝負をかけてきたからといって、立民は若者の支持率ゼロだ。わらをもつかむ思いで公明にすがったのかも分からないが、何をやるかというのもなく、一任できるのか。とんでもない。ぼくは絶対、一任しない」と述べた。
党執行部に対し「あなた方だけで立民を支えているのではない。むしろ、潰している。いろいろな発言や質問で『出てくるのはパワハラみたいな人ばかり』と言われ、石垣では『なぜ立民が嫌われているか。学歴をひけらかしたり、自分だけが正しいと言ったり、皇居に入るときにあいさつもしない。人間として、そういうものを見ている』と言われた」と述べた。地方選を控えている候補者の存在に言及し、「(執行部は)仲間をなんだと思っているのか」とも語った。
そのうえで、原口氏は「新進党のときと全く同じだ」と指摘した。1997年12月、原口氏や高市首相、野田氏、公明党の斉藤鉄夫代表らが所属していた新進党は東京都内で両院議員総会を開き、解党を決めた。長崎県で家族サービスをしていた原口氏は両院議員総会に間に合わず、欠席したという。「翌日に行ったら後の祭り。『新進党はもう解党しました』って。『じゃあおれは何党ですか』『無所属です』って。『ええー』って」と振り返った。
これを踏まえ、原口氏は新党構想について「立憲民主党ではない名前で、ポスターをどうするのか。パンフレットや政見放送はどうするのか。何党でやるのか」と懸念点を列挙。「もう無茶苦茶だ。それで一任しろと。絶対いやだ。分党してほしい。あなた方とやれないし、やるべきではなかった」とまくしたてた。
衆院選での立民の獲得議席に関し原口氏は「圧壊という予測が出ている。昨年末は半減と出ていた。さらに下がって3分の1、今度はもう20議席ぐらいではないか」と語った。「新進党の自壊という言葉は、長く政治にかかわってきた人にとって強烈なトラウマだ。最も分かりやすい警告だ。国民民主党とも選挙区割りをしている。どうするのか。自分たちの仲間でも不信感マックスだったら、国民はもっとそうだ」と訴えた。
「野田執行部とはこれを機に決別させていただく。あなた方が持っていくところにぼくらは行きたくないから、分党してほしい。本当は(野田氏らが)離党して(新党を)作るか、公明の中に入ってほしい。入れてもらえるなら」と強調した。(産経記事から)
両党の「変節自在」ぶりには「唾棄」「嫌悪」の文字しか思い浮かばないが、2月8日にははっきり国民の審判が数字で出ることだろう。