ニューヨーク時間23日の外国為替市場で、円が対ドルで急騰し、155円69銭と年初来高値を更新した。約6カ月ぶりの大幅上昇を記録した。

ブログ子はかれこれ3年続く円安に「こんな円安でいいわけなかろう!」と腹を立てているので、年初に、片山さつき財務相が「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、断固たる措置をとる」と述べ、為替介入を示唆していたので、やっとのこと円高に振れるかと安堵の思いだ。
市場関係者によると、ニューヨーク連銀が主要銀行に対しレートチェックを実施したことによるもので、日本側も同じくレートチェックした模様で日米金融機関タッグを組んでの行動だ。
レートチェックとは、中央銀行などが為替介入の準備段階として、主要な銀行などの金融機関に対し、現在の具体的な為替相場(ドル・円など)の水準を照会・確認することで、市場への強力なけん制(口先介入の一種)となり、実際の介入直前に行われることが多い。
片山さつき財務相は23日、為替介入の可能性について問われ、「お答えできない」と同省内で記者団に話した。為替市場について「常に緊張感持って見守っている」とも発言した。日銀は25年12月の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げた。1か月後の23日に開いた同会合では、再度(円高に働く)利上げではなく、据え置くと決めた。
利上げしたら普通は円高に振れるものだがどうして円安が続くのかわからない。ブログ子の経済知識は一時我が新聞社の経済部に席を置いたことがある程度のものだが、日銀金融記者クラブに3か月ほどいたことがある。それはすごい経歴だと言われそうだが、日銀の「格式」の高さと、高度の金融知識が要求される金融記者に尻込みしただけであった。
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写真は日銀に入る植田総裁だが、ここは車寄せで玄関はすぐ右手である。敬礼している警官の数メートル前に本館と同じ石造りの頑丈な建物があり、ここに警察官詰め所と金融記者クラブがある。つまり警官も記者も「車夫馬丁」の扱いなのである。日銀本館に入るときは来訪者と同じ扱いである。何か取材する場合電話でアポイントをとって、警備詰め所に連絡があって、そこで身分証を提示して‥という手順を踏まねばならないのだ。記者クラブから取材相手の机までそのままいける警視庁などとは大違いである。
記者クラブもそうで「不文律」が数多くある。当時は大蔵次官や東京証券取引所理事長を務めた森永貞一郎総裁だったが、現在と同じく為替相場が変動していた。で、ブログ子は記者会見で「日銀は介入したのか」と聞いたところ一斉に白い目で睨まれた。日銀総裁は介入の有無には一切触れないのが「常識」で「聞いてはいけない」質問であることを知らなかった。
為替取引もそうだ。東証のように場立ちが両手を振って売り買いする(今はデジタルで場立ちはいない)ものと思ったら、見に行った上田短資(現在の上田八木短資)では円形テーブルを囲んだ数人がクリップで束ねた注文票をテーブル上で滑らせながら売り買いしていたのに驚いたものだ。
円安にはプラス面とマイナス面がある。
メリットは輸出企業の競争力が高まり、海外販売価格が割安になるため、自動車や電機などの輸出量が増加し、企業収益が改善される。海外子会社の利益を円換算すると金額が増え、インバウンド観光客の増加でサービス業も恩恵を受け、実質GDP押し上げや経常収支の黒字拡大につながり、雇用や設備投資を後押しする可能性がある
デメリットは輸入品(エネルギー、食品、原材料)のコストが上昇し、物価高騰を招いて家計負担が増大する。輸出依存の企業は儲かる一方、内需中心の中小企業や輸入依存業種は苦しくなる。賃金上昇が物価上昇に追いつかず、実質所得が減少し、個人消費が低迷するリスクがある。まさしく現在の姿である。
やっと円高基調に入ったのではないか。素人目で半分希望値だが、とりあえず135円台が欲しい。さらに欲を言えば110円台まで戻ってほしいものだ。