味なことしてくれる 航空自衛隊がサンタ追跡作戦に初参加

クリスマスの25日、すばらしい記事に拍手喝采した。どうして産経だけなのかわからないが以下のようなニュースだ。

「サンタクロースが日本上空通過」 航空自衛隊発表、米・カナダ軍の「追跡作戦」に初参加

航空自衛隊は24日夜、X(旧ツイッター)で「サンタクロースが日本上空を通過した」と発表した。1955年から70年間続く、米国とカナダの防衛組織、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)による「サンタ追跡作戦」に初めて参加した。

同日午後5時48分、「日本近郊接近を確認。空の安全を守る使命と、世界中の子供たちに夢を届けるミッションが交差する特別な時間」と第1報を発表。

午後11時2分の第2報で「日本上空通過、太平洋方面へ離脱。サンタクロースは予定通り日本列島を縦断し、次の目的地へ向けて飛行を継続中です。世界中の子供たちに素敵なクリスマスが届きますように」と速報した。

航空自衛隊がXに投稿したAI画像。サンタクロースをF35戦闘機がエスコートしている

「予定通り」とあることから、事前通報があったとみられる。F15、F35戦闘機がエスコートし、全国28カ所の地上レーダーサイトと最新のE2D早期警戒機などがルートを追ったと想定される。防衛省航空幕僚監部は産経新聞の取材に「探知能力は明らかにできない」とした。

国際軍事筋によると、そりの先頭のトナカイ「ルドルフ」が鼻から赤い光を照射して自衛隊に感謝を伝えた後、日本の防空識別圏を出たという。メリークリスマス。

◇ ◇ ◇

このブログでも何度か詳述したことがあるが、米国とカナダの共同防衛組織・北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は毎年クリスマスイブの24日、「サンタクロース追跡作戦」を実施している。今年で開始から70周年になる伝統の任務だ。トナカイのそりに乗って駆け回るサンタを追跡し、特設ウェブサイトに「現在地」を表示したり、世界中のこどもたちからの電話による問い合わせに対応する。

 米国防総省によると、追跡作戦は1955年、小売業者がコロラド州の地元紙に「サンタと話すことができる」という電話番号を記した広告を出したことがきっかけだった。この際、誤ってNORADの前身にあたる大陸防空司令部の電話番号を掲載。サンタと話がしたい子供たちからの電話が司令部にかかってくることとなった。司令部では、夜間勤務態勢の空軍大佐らがそれらの電話に一つ一つ対応したという。サンタの「追跡任務」はここから始まり、58年に創設されたNORADに引き継がれたと。

 サンタの追跡情報は、今月1日に開設されたウェブサイト(https://www.noradsanta.org/)やNORADのサンタ追跡アプリ、ソーシャルメディアで確認できる。ウェブサイトは英語、スペイン語、日本語など9言語に対応している。

NORAD高官は「我々はサンタを追跡するが、ルートを知っているのはサンタ本人だけだ。つまり、あなたの家にいつ到着するのかなどは予測できない」と話している。

この「サンタ大作戦」に日本の航空自衛隊がどうして初参加することになったのか、記事からはわからないが、「先頭のトナカイ、ルドルフが鼻から赤い光を照射して自衛隊に感謝を伝えた後、日本の防空識別圏を出た」とはなかなかやるもんだ。

サンタが乗っている橇は伝統的なトナカイ8頭が曳いているが、先頭を走るのは元々ダッシャー(Dasher)以下8頭でみな名前がついている。その先頭に、後から加わった9頭目のルドルフがいて、ルドルフは赤鼻でその鼻が夜空を照らす役割を果たすことで、悪天候の夜にも視認性を高める存在として活躍している。

そこまで知っているのも素晴らしいが、日本の主力機であるF15、F35戦闘機がサンタが日本列島縦断中ガードして位置情報を子供たちに逐一届けてくれた。来年もぜひ主力任務として全うしてもらいたい。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です