ロックダウン、オーバーシュート・・・カタカナ用語を使うな

新型コロナウイルスの感染者急増を受けて政府は7日午前零時、緊急事態宣言をする。当節やむを得ないことであると理解する。

しかし、ワイドショーなどではここを先途と煽り立てている。緊急時代宣言の最初の規制として、こうした連中の口を塞ぐことが出来ないものかと思う。

中でも見苦しいのは感染症専門家と自称する怪しげなコメンテーターや、小池都知事、政府の専門家会議の尾身茂副座長などがロックダウン、オーバーシュート、クラスター・・・と聞いたこともないカタカナ語を連発するのはわけがわからない。いったい誰に向かって説明しているのか。

こうした連中は英語で専門用語を連発することで、さも自分が感染症のことがわかっている専門家であるかのように振る舞っているのかもしれないが、他人に理解してもらいたいのなら、まずおばあちゃんの原宿、巣鴨商店街に行って、自分が口にしたカタカナ語がどれだけ理解されているか考えてみれば良い。

河野太郎防衛相が先月24日の記者会見で、新型コロナウイルスに関する政府の説明に片仮名用語が多いとして疑問を呈した。日本語で分かりやすく説明するよう、厚生労働省など関係省庁に求めたのは、すこぶる同感できる行動だった。

河野氏は、ロックダウン(都市封鎖)、オーバーシュート(爆発的患者急増)、クラスター(小規模の感染集団)を例に挙げ、「ご年配の方をはじめ『よくわからない』という声は聞く。日本語で言えばいいのではないか」と述べた。

この人、親父は韓国側に「従軍慰安婦」なるデタラメを定着させた張本人だが、外相時代に世界を駆け回るのに外相専用機が欲しいと言ってみたり、防衛大臣の今もあらゆる行事に顔を出すパフォーマンスぶりが鬱陶しい人だが、こればかりは正論だ。 

ついでにいうと、今回の緊急事態宣言はロックダウン(都市封鎖)ではない。諸外国のロックダウンは強制力を持ち、鉄道や道路での交通を止めたり、無断外出者を逮捕出来るが、日本の場合、今回適用される改正新型インフルエンザ対策特別措置法では、リベラルが死守する平和憲法のおかげで「要請」止まりである。

”Overshoot”とはある一定の目標があり、その目標値を超えてしまうことを意味する。「感染者の爆発的増加」という意味はどこにもないのである。尾身茂副座長には感染者数についてシカとした目安があったのか?そうではあるまい。

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