安倍晋三首相は5日、ドイツで開かれるサミットに出発する際、来年日本で開かれる主要国首脳会議(サミット)を三重県の伊勢・志摩で開催すると発表した。「日本の美しい自然、豊かな文化、伝統を世界のリーダーたちに肌で感じて味わっていただける場所にした」と述べた。
志摩観光ホテルクラシックが5月8日から耐震補強、改装工事に入ったと聞いた時から、ははん決まったなと思っていた。洞爺湖サミットをみてもわかるが、近年は警備上の面から侵入路が2,3本しかないところが選ばれていることからもまずは妥当なところだ。広島を有力視する新聞もあったが、なにかと政治的発言をする広島や長崎、それに沖縄などは(既開催地だが)例え候補に上がっていてもダメだったろう。なにより、各国の随伴閣僚やスタッフがいるから1カ国で大きなホテルの2フロアぐらいを使う。近くに大きな宿泊スペースがいるのである。伊勢・志摩がうってつけの理由だ。
ブログ子は新聞社に入った新人時代最初に配属されたのが三重県の津支局で全県を走り回ったからこの辺りをよく知っている。火星ちゃん(常陸宮)が結婚されたとき華子さんと新婚旅行に伊勢志摩旅行された時は着任何日目かと言う時で名古屋から近鉄電車を追いかけて、鳥羽国際ホテルでは沖を行く祝賀の漁船パレードに手を振る写真を本社に電送した。東京五輪では聖火リレーを追って東奔西走したし、昭和天皇や皇族 、首相などの伊勢神宮参拝のたびに伊勢に駆けつけたものだ。
離任してもなにかと縁があり、当時有名なグルメホテルだった鳥羽国際ホテルからはたびたびお呼びがかかり東京から駆けつけた。そこで表題の「痛風」の話になるのだが、ある時ホテルが海の幸、山の幸で贅をこらした料理を出すというので出かけた。伊勢海老はじめすぐ近くで穫れる高級魚中心と、ほんの近くの産地である松阪牛の刺し身やステーキの肉料理中心の2コースだという。海のものはホテル前に浮かべた磯船で、肉料理はメインのダイニングで食べる。1泊2日の予定なので、一度に両方のフルコースを食べることにしたのがいけなかった。
何しろ伊勢海老にしろ松阪牛にしろプリン体テンコ盛りである。東京に戻って東急電車に乗っている時に発病した。痛いのなんの、革靴など履いてられなくて脱いで両手に持ち、靴下姿で渋谷をソロリソロリと歩いて医者に駆け込んだ。
サミットが開かれるのは鳥羽国際ホテルから数キロ離れた賢島にある志摩観光ホテルクラシックである。「東の魯山人、西の半泥子」と称された陶芸家であり地元三重県で一番の百五銀行頭取をつとめた川喜田半泥子が暮らした津市の山荘の木材を運んで建てたというホテルである。地元「志摩市」というのはブログ子も馴染みがない。平成の大合併でできた市で、浜島町・大王町・志摩町・阿児町・磯部町の5つの町が合併して生まれたところで個々の旧町名を聞くと赤銅色の漁師や海女の顔が思い出される。
良いロケーションである。なにより醜悪な中国とか韓国とかの姿がないのがいい。