窃盗罪などで実刑が確定し、横浜地検が収容しようといた男が逃走した事件で、公務執行妨害容疑で逮捕された小林誠容疑者(43)が横須賀市の知人のアパートに潜伏していたところを逮捕された。テキヤを稼業にしていたそうだが、少年刑務所時代から親分肌で、両腕から両胸に倶利伽羅紋紋の入れ墨をしているところをみると根っからのワルのようだ。
新聞、テレビで逮捕の模様を伝えていたが「神奈川県警は、小林容疑者が横須賀市森崎のアパート一室に潜伏していると情報を入手。捜査員数十人が23日早朝、アパートを取り込んで・・・」とある。逃げられたおそまつな対応が起因とはいえ、ワル一人に数十人が取り囲む図はすこしやりすぎじゃないかと思って他の記事を調べたら、「捜査員19人で包囲」というのがあった。
「数十年前」に学校で教わったところでは、数人、数個というときの「数」は5,6人(個)だった。それが今では2,3人(個)まで縮んでいるようなのだ。だから「数十人で取り囲んだ」と書かれると、ブログ子のような高齢者は「5,60人」と思い、若い世代は「2,30人」と思うようになっている。
正しい日本語の普及を目指しているNHKの解説があった。これによると、「復旧までに数日かかる見通しです」などの「数日」や「数人」と言う場合の「数~」は、どの程度の日数や人数を意味するのでしょうか、という質問に答えたもので、こういう解説である。、
「数~」の「数」については、一般に2~10まで幅があります。「数日」「数人」と言う場合、人によって日数や人数についての受け止め方に差があるので、放送ではできるだけ具体的に言うように努めています。
この場合の「数(すう)」は、「物が幾つあるかを表す観念」(『広辞苑』岩波書店)のことです。「観念」とは「個人が頭に描くかたち」(『角川必携国語辞典』)ですので、人によってそれぞれ受け止め方が違ってきます。「数日」「数人」と言う場合の「数~」について、主な国語辞書も「3,4」「5,6」を中心に2~10までさまざまな意味でとらえており、NHKの平成14年度「ことばのゆれ」全国調査でも、個々人や年齢・世代によって日数や人数の受け止め方に差があるという結果が出ました。
「数十年」前(ブログ子の場合、5,60年前)だが、やくざが情婦といるところを刑事が未明に踏み込む現場に同行したことがある。アパートの前から3人、後ろの逃げ口に3人がいた。本人は素直に同行したが、情婦が大声で抗議していた。
今回もアパートの室内には「数人の女性がいて、捜査員に食ってかかった」そうだ。ブログ子は5,6人の女性が同居とは・・・と興味を持った。結局何人いたのか、捜査当局にはこちらの「国語問題」の解明も進めてもらいたい。