「笑点」をつまらなくした張本人

 

ブログ子が配属された夕刊フジ創刊時(昭和44年2月)と同じ頃日本テレビの「笑点」が始まった(昭和41年)のと、紙面とのコラボ企画などあって、このテレビ局とはよく付き合ったので、日曜日夕方に家にいるときは「笑点」を見ていた。年末になると局から大量の「笑点カレンダー」が配られるので、一時は我が家の壁を飾っていた時期もある。

その後、日本テレビの視聴率稼ぎの筆頭になり、今もかなり高い視聴率を誇っている番組だが、最近見ることがなくなった。新聞社の友人も同じ頃から見ていたそうだが、今は見ないという。

その友人と同じ理由かどうか知らないが、ブログ子が見なくなったのは林家木久扇のバカキャラがさっぱり面白くないのと、2,3年前くらいにメンバーに加わった林家三平(2代目)がまるで頓智才能がないのに愛想をつかしたからである。

木久扇は、木久蔵時代には名前貸しの「ラーメン」チェーンでダジャレを飛ばしていた。あまり面白くなかったが、最近はバカ・キャラで売っている。「今の日本には”バカ”が足りていない―― “笑点の黄色い人”林家木久扇が貫くバカ道」という記事を見た。何を喋っているのか読む気にもならなかったが、見出しからして何をほざいているのか、政界、芸能界、事件に至るまで「バカ」が溢れている。漫才ではボケ役のバカぶりで面白いのがあるが、木久扇のはひねりもなくただのバカ丸出しである。

ブログ子は三平のオヤジの「三平ギャグ」で育った世代だが、結構笑えた。息子が「笑点」メンバーに選ばれた事情は知らないが、「家中で泣いて喜びました」と新聞かなにかで喋っていたが、やり手の母親、海老名香葉子が芸能界での顔で押し込んだのだろう。それでも面白ければいいが、「どこが面白いの?」という回答が多い。手を挙げる回数も三遊亭圓楽の3分の一くらいだ、頓智の才がないのだろう。

正月などに多いが局アナの女性を総動員したような「女子アナ編」もやめてもらいたい。営業からの要請で止むを得ないのかもしれないがこれは内輪の話で留めることだ。台本づくりの担当も大変だろうと思うが、さっぱり面白くない。

かくて我が家では「笑点」離れが進んでいるのである。

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