年初のブログ始めがこれかよ、と言われそうだが、このニュースから連鎖反応でマッカーサーを思い出したので書くことにする。
【共同7日】南スーダンのキール大統領(71)が公式行事中に失禁、その映像がソーシャルメディアで拡散し、当局は流出の経緯を知っている報道関係者6人を拘束した。ロイター通信が7日伝えた。
6人は、それぞれ3日と4日に拘束された。地元の報道関係者でつくる団体は、拘束が長時間に及んでいるとして懸念を表明した。
映像は昨年12月、道路工事関連の行事で撮影された。国歌の演奏中、起立したキール氏が失禁したとみられる様子を確認できる。このシーンはテレビ放映されなかったが、後にインターネットに出回るようになった。キール氏は2011年、南スーダンがスーダンから分離独立したのに伴い大統領に就任した。近年は体調不良の可能性が指摘されている。
南スーダンは2011年、長い戦闘を経て独立した、世界で一番新しい国。しかし、2013年12月には再び民族対立が始まって以降は、内戦状態となり、 政府と反政府勢力の衝突の激化、誘拐、レイプ、武装組織への恐怖などから国民は周辺国に逃れて「世界有数の難民発生国」。「世界でもっとも脆弱な国家ランキング」のトップにランキングされている貧乏国だ。
どうにもならない国ではあるが、我が国は国連決議をうけて自衛隊から司令部要員及び施設部隊等の派遣して、主要幹線道路の補修や国内避難民サイトの整備等を実施している。
その国の大統領の失禁したというのだが、高齢ならあるだろうことだから笑ってすませばいいものを、流出を理由に報道関係者を拘束するというのは南スーダン国家もまたどうにもならない国ではある。
ブログ子はこの失禁騒ぎでマッカーサーを思い出した。戦後太平洋戦争が終わり、マッカーサー元帥が厚木に降り立った際、日本人に畏怖感を持っていた彼は恐怖のあまり飛行機のタラップを降りる時失禁していたという一件である。
共同通信の井内康文氏や元産経新聞記者で週刊新潮で毎週「変見自在」で健筆を振るう髙山正之氏らが当時の写真の調査から明らかにしたことだ。
その写真を右に紹介するが、たしかにマッカーサーのズボンの前立ての左側部分にはっきり濡れ滲みが見える。光の加減ではない。
ブログ子は高山正之氏とは昵懇である。彼は3年下で夕刊フジ、産経新聞、サンケイスポーツで一緒だった。あるときは平記者同士、あるときは上司に歯向かいともに飛ばされて部長とデスクという具合でいつも近くにいた。昨年末喪中はがきが届き長兄が亡くなり「上州館林藩江戸家老の末裔高山家は小生一人となりました」とあった。
外信部の時上と合わず、アメリカや欧州には派遣されず中東に出されたが、それが幸いして部族国家であるイラン、アフガン、イスラエルとパレスチナ、はてはイスラムの宗教について語らせたら右に出るものがいないのは諸賢御存知の通り。ブログ子も高山節を真似て先日「坊主が政治に口出しするとろくなことがない・・・」と書いた。
南スーダン大統領の「お漏らし」など世界になんの影響もないが、マッカーサーの臆病「お漏らし」の方はいまだに我が日本の軛(くびき)になっている。
日本国憲法はマッカーサーが時のGHQのコートニー・ホイットニー民政局長に命じてわずか1週間で書かせた。それには、
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と高らかに謳う。しかし、この文章には主語がない。ばかりか、世界が力関係で動いているのを無視して一方的に諸国民の公正と信義を信頼して武力放棄を宣言している。
おかげで共産党はじめ朝日新聞などのリベラル左翼の跋扈で、「敵基地攻撃能力」も認めない。戦術核にせよ先に一発見舞われたらおしまいなのが現代戦だが、座して死んでから反撃を認めるというアホらしさだ。ようやく先に「戦略三原則」が発表されて是正の動きが出てきたが、なめきった韓国側からは「反撃する前に韓国との事前相談が必要だ」と言ってきている。
坂本龍馬は「男はたとえ溝の中でも前のめりに倒れろ」と言った。ロシア、中国、北朝鮮、そして韓国もだが日本の隣は危険な国がひしめいている。失禁するときも前のめりに、と言って新年第一号のブログにする。