まもなくGWである。ブログ子も八ケ岳の我が山墅に入ることにしているが、例年真っ先に敷地に眠る犬たちの墓を訪れて、しばし昔の楽しかった思い出に浸るのを常としている。今年は大雪だったというから、彼らのところにはまだ雪が残るかもしれない。
無心に慕ってくれた犬たちを裏切ることなどブログ子の家庭では考えられないが、世の中には虐待した上捨てるという人間がいる。そういう輩は最初からペットなど飼わなければいいと思うのだが、そういうのに限って真っ先に保健所に引き取りに現れる。
以下に紹介する動画は、虐待されボロボロの状態だった犬が人間への信頼を取り戻していくストーリーである。人間にはひどい奴ばかりでないことをわかってくれたかと安堵してうるうるしてしまう。あらすじはこうだ。
・昨年12月、米ロサンゼルス市の動物保護グループ「Bill Foundation」が、ボロボロの状態の犬が1匹いるとの連絡を受けた。
・保護するために現場に出向いた同グループのアン・ハートさんは、首にひどい裂傷を負い細菌・真菌感染症を起こしているピットブルを見つけた。
・しかし保護しようにも人間を見ると犬は逃げ出し、人間への怖れでブルブルと震えるばかり。
・3時間かけて何とか保護センターに連れて帰ったところ、犬に埋め込まれているマイクロチップから、名前が “ギデオン” であることが判明。「飼い主は心配して探しているに違いない」と連絡を取ったら、「もうギデオンはいりません」と冷たく電話を切られてしまった。
・ギデオンは身体的虐待だけでなく無視による精神的な虐待も受けていたためよれよれになっていた。
・しかし、数週間にわたる治療ですっかり健康を取り戻したギデオンは、スタッフの献身的な愛情で、3か月後にはあれほど怖がった人間への信頼を取り戻し、身体をすり寄せるまでになったのである。
この動画は表記の動物保護グループが寄付を募るためにつくったアピール動画だが、撮影は実話である。ビットブルという犬種ははじめて知ったが今はやりの言葉で言えば「ブサ可愛い」となるのだろう、ブログ子のサイトで「アナスタシアが行く」という項を書いた。仔犬の時から亡くなるまでの記録だが、どういうわけかここ1カ月ほど前からアクセスランキングの1位と2位を行き来している。見知らぬ人が墓参りをしてくれているようで嬉しい。
アナスタシアが亡くなって間もなく八千草薫さんのお宅の愛犬も亡くなった。半年ほどあと同じ犬種と散歩している彼女と立ち話した。
「お互いの寿命を考えて躊躇したのですが、もしもの時はこの子を世話してくださるという方があったので決意しました]
こういう人こそ本当の愛犬家だと思った。