いかにも現代の中国人らしい反応だが、日本ならこの女子大生の驕慢さを叩くところだ。一国二制度というまやかしのご都合主義で内陸部では一日三食もままならぬ国民がいるというのに、共産党幹部の子女かどうかわからぬが大学まで己の愛犬を連れてきて、あろうことか他の学生が横で食べている食事を犬に与える。その腐った根性を誰も咎めない社会の一端が一枚の写真が如実に示している。
ブログ子はもう10数年前になるが中国を訪れた。北京の中心街の朝、道路を横断しようにも怒涛の如く押し寄せる自転車の波を横切れず、しばし呆然と眺めていたが、半数以上は人民服で私服の人もみな質素だった。大連の屋台ではエビを食べ散らかす大人の下で山になったエビ殻をあさる子どもの姿にカメラを向けるのもはばかられた、それなのに今ではこの女子学生に見られるように、革のミニスカートにダウンジャケット姿である。観光に日本に来る中国人も銀座では日本の女性と見分けがつかないまでになった。
日本も急成長を遂げた時代があってブランド物に走るものや、海外で高価な買い物をする者が現れたが、この中国人女子学生のように驕慢な姿はなかった。たまさか金回りが良くなったと言っても「みっともない」こととはどういうことか上から下までわかっていたからだと思う。
この日曜日、JR東日本が東京駅開業100周年を記念し、限定販売したIC乗車券Suica(スイカ)をめぐり、東京駅丸の内南口の窓口に購入希望者が殺到したため危険防止で販売を中止した。ニュースを見ていた家人は「駅員にペコペコさせないでJRはさっさと、必要なだけいくらでも増刷するといえばおさまるのに」と言っていた。その通りになったようだがこの判断をトップは即座に現場ですべきだった。そうなら1枚何十万円というネットオークションの愚も防げた。同じ日に「東京・荒川マラソン」が河川敷の使用許可を取っていなかったため急遽中止になり、江戸川区の運動公園では主催者を吊るしあげている映像を見た。
「禁止されていた徹夜組が購入でき、始発でやってきて寒い中きちんと待っていた人が買えないなんて納得できない」「駅長を出せ」「JRはでたらめ。『客が混乱したから販売を中止した』とまるで自分たちのせいではない感じで許せない」と東京駅の群衆がいえば、河川敷では「金はどうやって返すんだ。ここまで来た交通費を出せ」とやっていた。
まるで中国や韓国と同じである。いっちゃ悪いがたかが「遊び」である。目の前の駅員や担当者を詰問してどうなるものでもなかろう。被害者面して居丈高になる権利など中韓ならいざしらず、日本ではハナからない文化である。醜い行動は昔から戒められていたものである。中韓からの観光客が素直に日本で驚くことがネットで流れている。「みな整然と列をつくって乱すものがいない」「財布を落としてもほとんどはその日のうちに交番に届く」「こちらの国籍に関係なくみな親切だった」etc。