東京の大雪は50年ぶりという。新聞によると、
日本列島は8日、南海上を急速に発達しながら進んだ低気圧の影響で、東京都心(大手町)で戦後4番目となる27センチの積雪を観測するなど、関東甲信を中心に記録的な大雪となった。
都心の積雪27センチは、51年2月の33センチ、54年1月と69年3月の30センチに次ぐ戦後3番目の記録。鉄道や航空機のダイヤは大混乱、歩行者の転倒や車のスリップ事故などが7日夜から相次ぎ、埼玉、長野、石川で計7人が死亡、1人が重体、関東中心に1000人以上がけがをした。
都心の27センチという観測は大手町の気象庁での数字だが、すぐそばの新聞社に40年いたからわかるが、ビルの谷間であまり当てにできない。現に世田谷の我が家のクルマの積雪はごらんのとおりで優に30センチは超えて豪雪地帯の光景である。
交通機関がどうの、けが人がどうのということばかり報道されるが、ブログ子は「大雪」と聞くと胸躍る。母の実家がある山形・米沢で疎開生活を送って、身の丈の積雪の中を布団とこたつを積み込んだ箱橇(はこぞり)に乗せられ3、4丁離れた親戚の家まで運ばれた、深々とした記憶が懐かしい。長じてスキーやスケートで蔵王や信州に雪や氷を求めてこちらから出かけたし、現在も八ケ岳のマイナス10度を越えるなかで輝く霧氷のなかに身を置きたい思いに駆られる。この雪で我が山墅がある八ケ岳では50ー60センチとまれに見る積雪量だそうだ。いいねえ。
小幅で歩けとか、地下鉄の階段は手すりを持って下りろとかテレビは親切にアドバイスしているが東北、北海道の人が聞いたら笑うであろう。この際、都会の人間は少し雪というものを学習した方がいい。
雪に強い4WDでバッテリーも厳寒用に2つ積んでいるしチェーンもあるが外に出ないことにしている。以前雪の日にひどい目にあった。山手通りの中野坂上あたりに住んでいたが、こちらがいくら備えていても無知な輩が飛び込んでくる。普通のタイヤで坂道を行けるところまで駆け上がり結局斜めに止まって後続車をとめてしまい道路は大渋滞である。
さも迷惑だという面ばかりテレビアは見せて、「困りますね」式のコメントを集めているが、公園の子供たちの楽しそうな雪合戦やそりで遊ぶ親子や集めた雪でアイスクリームづくりに挑戦する母子など、楽しい大雪光景も取材した方が世の中、楽しいではないか。