欧米でゴルフ人口が減少している。上達することが容易でないスポーツであるのに加え、プレーに時間がかかり、料金も安くはないといった事情もある。米国では、グリーン上のカップを大きくするなど、競技自体を簡単にする改革に着手、人気回復に躍起となっている。来年のリオデジャネイロ五輪で、112年ぶりに正式競技となるゴルフが再び、脚光を浴びるのか注目。
米南部ジョージア州グリーンズボロのゴルフコースで昨年、従来の直径10・8センチから、38・1センチへと約4倍も大きくなったカップを持つ試験コースが一般公開された。日本でも有名なプロゴルファー、ジャスティン・ローズ選手(英国)もこのコースに挑戦、 「(攻める)姿勢が完全に変わった。グリーン近くにさえボールを打てば、バーディーを取れるよ」。
これまで多くのゴルファーをいらだたせてきたスロープレーも、劇的に解消される可能性がある。ゴルフ評論家のジョンポール・ニューポート氏は米メディアで、「(通常4時間前後かかる)プレーが30~45分程度短縮される」と指摘している。
米国は日本と比べ、割安でプレーできる国として知られている。しかし、過去10年間で、ゴルフ人口が約500万人減少し、現在プレーする約2500万人のうち、今後数年間で2割程度減るとの指摘もある。ゴルフ人口を増やすため、全米各地のゴルフコースでは、18ホールの半分の9ホールだけプレーできるようにしたり、誕生日に「無料プレー」切符をプレゼントしたりするなど、さまざまな工夫をこらしている。
ゴルフ発祥の地である英国や、ゴルフが盛んなオーストラリア、また、バブル時代に盛況だった日本でもゴルフ人口が年々減少し、業界は青息吐息、巨大カップはゴルフを救うか。(3月18日、産経新聞)
このニュースに、それ見たことか、そんなこと30年前からブログ子は考えていたのだ、と思ったことだった。
ゴルフ全盛期には年間58回プレーしたことがある。北海道から沖縄、アメリカ・ペブルビーチやハワイの有名コースからオランダの「殺人的に」激痛が走るトゲがあるラフまで「踏破」した。しかし、さっぱりうまくならなかった。理由はわかっている。自分のスキーが我流であるのと同じで、コーチに付くのをよしとせず、他人が教えてもらっているのを横で盗み見るというゴルフだったからだ。最初にコースに出た千葉県のゴルフ場はコンペの挨拶だけの予定が、そのままアイアンとパター1本ずつ持たされて放り出された。
他人も似たようなもので、今をときめく大レジャー施設の会長だが、当時は広報担当役員だった某氏など、毎回90℃左の隣のコースをめがけてティーショットした。運よけりゃ、「どスライス」で林越えで本来のコースに戻ってくる。テニスの松岡修造氏の親父さんは東宝の大御所だが、大雨のコンペで同組になった。水たまりのバンカーに沈んだボールをそのまま水ごと打とうとしたら「こういう時はリプレースしていいんですよ」と教わって何打か得をした。ルールも知らないブログ子だが、えらそうにホームコースも2つ持った。そこの正式ハンデキャップは「22」が最高だった。
要するにド下手なのだが、責任を他のせいにすることには長けていて、なんで「穴」はこんなに小さいんだと当時から疑問に思っていた。ヨッシャヨッシャの角さんも同じ思いだったようで、政治部の記者に聞くと、グリーンに上がった時点で「OK」が出たという。
日本の接待ゴルフ全盛は銀座より安いという一点でブームになった。お得意さんと2,3時間銀座にいる料金で、ゴルフ場ならほぼ一日中「独占」でき、食事から風呂まで一緒だから親密な商談ができる。ハイヤーを差し向けたって銀座より安い。セブンハンドレッド(700)というコースなど、ホールアウトする午後2時頃からロビーにハイヤーの運転手があふれていてバッグとおみやげをトランクに詰め込んでいたものである。
韓国がいまなおゴルフブームで、関門海峡わたってぞくぞくとプレーに来る。すでに九州のゴルフ場は22も韓国資本に買い占められたというので心配する人がいる。なあに、ほっとけばよい、彼の国は技術も経済もレジャーも日本の2、30年後を追いかけている国である。もうすこしするとバブルが弾けてみんな手放すに違いないのである。
昨年久しぶりに八ケ岳でプレーしたら「警察」(110番)どころか「救急車」(119番)であった。もう少し早くカップの穴を広げておいて貰いたかった。