おかしな国だよ韓国は

安部首相と面会後、官邸で記者会見する加藤達也・前産経ソウル支局長

安部首相と面会後、官邸で記者会見する加藤達也・前産経ソウル支局長

韓国政府は14日、朴槿恵大統領への名誉毀損で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対する出国禁止措置を8カ月ぶりに解除した。

国際社会から人道的問題として批判が陸続として出ていたし、日本の外務省は、韓国との二国間関係を紹介する同省のホームページ(HP)で、これまで使っていた「基本的な価値を共有する」との文言を削除した。アメリカもたまりかねて度外れた反日運動に強い懸念を表明するなど韓国がじわじわと追い詰められての決定だ。

それが証拠に産経新聞ソウル支局によると、出国禁止措置の解除に向けて、動きがあったのは13日午前。ソウル中央地検側から弁護人に電話がかかってきた。「公判への出廷を誓約する文書を産経新聞社と加藤氏から出してもらえないか-」。これは当初から産経本社も加藤前支局長も何度も確約していることであり、言わずもがなのことでメンツ第一の韓国側が形式を踏んだだけのこと。そして14日午前10時、地検側から弁護人に「解除」の連絡が入った。

即、その日のうちに帰国した加藤達也前支局長は翌15日午前、首相官邸で安部首相と面会した。首相は、「裁判が続くようなので今後も体に気をつけて」とねぎらいの言葉を掛けた。加藤氏からは首相に対して、「様々な発言を韓国、あるいは国際社会に対して発信し、励ましてくださったことにお礼を申し上げた」という。

首相との面会のニュースをブログ子は歯医者に行く途中の神田の駅前でワンセグで聞いた。ちょうど加藤記者としばしば飲んでいたバー「R 」のそばであった。この日の新聞で往復書簡を交わして側面から支援してきた外交評論家、佐藤優氏が書いていたが、

「今回の問題で産経新聞は組織として、しっかり筋を通し、加藤達也前支局長はジャーナリストとしての矜持を持って対応した。日本政府も外交問題として韓国政府に抗議した。日本の報道機関も左右関係なく、メディア全体の問題として考えて報道し、日本のメディアの健全性を示した。日本全体の勝利といってもいいだろう。

出国禁止措置が解除されてもマイナスを減らしたに過ぎず、無理に在宅起訴などをしたというマイナスは残っている。韓国政府は自国の権力を示すために、日本、そして産経新聞になら何をしてもいいというように加藤前支局長を在宅起訴した。今後の裁判で加藤前支局長が正々堂々と主張することで裁かれるのは、韓国の病理だ。今回の在宅起訴や出国禁止措置は『韓国版国策捜査』で、大統領制の中で忖度政治が行われた構造的な問題としてみるべきだ。」

遺影をかかげて行進する遺族。沈船引き上げを約束したがさて・・・

遺影をかかげて行進する遺族。沈船引き上げを約束したがさて・・・

そのとおりだと思う。それにしても韓国という国は病気としか思えない。きょう4月16日で300人以上の死者・行方不明者を出した旅客船セウォル(Sewol)号沈没事件から1年になる。遺族からの強い抗議をうけ、朴槿恵大統領は、船体の引き揚げを約束した。これがどれほど難しいことか、また自国では高度なサルベージ技術を持ち合わせていないことも考えた素振りはない。はっきり行って隣の日本はその技術を持っている。でも反日で、日本を外してイタリアなどに発注するのだという。現在100億円と見積もられる費用は資材をヨーロッパから運ぶからへたすれば倍額かかるかもしれないそうだ。

発生の時も妙だった。いち早く現場に集められたのは数台のクレーン船である。日本の海上保安官の特殊救難隊、「海猿」ならさっさと潜って閉じ込められた人を潜水して救出にあたっていたことだろうに。クレーン船の出番は沈みかけた船体にワイヤーを掛けて空気溜まりをつくって「浮かしておく」のに使うのかと思ったが、いつまでたってもそうした素振りは全く見られなかった。結局クレーン船は活躍することもなくどこかに消えた。なにもかもちぐはぐなのである。

遺族らはセウォル号船体の引き揚げと独立機関による事故の真相究明を政府に求めている。295人の死亡が確認されたが、9人が依然として行方不明のまま、昨年11月に打ち切られた。日本なら考えられない稚拙さである。この国では何でもかんでも曖昧のうちに捨て置かれるのだ。

日本にサルベージの依頼が来なかったのはむしろ幸いかもしれない。長年、朝鮮半島の歴史や政治を研究してきた筑波大学大学院教授の古田博司氏は「韓国に対しては『助けない、教えない、関わらない』を『非韓三原則』にして日本への甘えを断ち切ることが肝要」と説く。

助けても教えても恩を仇で返すのが彼の国の性格で、関わらないのが日本のためになるという。教えても感謝せず、むしろ「ちゃんと教えない」などと難癖をつけてさらに要求してくるのは従軍慰安婦騒動を見てもわかるが、船体引き揚げなども同様で、先行きは危なっかしいものである。沈船引き揚げというのは難しいものである。大統領命令でもおいそれとはできるものではない。まあ、お手並み拝見である。

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