奈良や京都、千葉の寺社などに油のような液体がまかれた事件に絡み、米国在住で東京都内に拠点があるキリスト教系の宗教団体幹部の疑いが強くなり、千葉県警は建造物損壊容疑で逮捕状を取った。このうち、奈良県内の複数の寺社でまかれた油の成分が奈良県警の調べで一致、さらに、奈良県内の6寺社と京都の東寺、千葉の成田山新勝寺などの防犯カメラに、油をまくような不審な動きをする男が映っていていずれもレンタカーで寺の近くに宿泊した不審者情報などから男が浮かんだ。
テレビでは「NY在住の日本人医師」とされるが、神社仏閣に油をかけるなど日本人としては異常な行動ぶりで当初から大陸系の人物ではないかと噂されていたが、帰化した韓国人だった。韓国に多いキリスト教系カルト教団の教祖で、除霊のため油をまいていた。
逮捕状が出たのは、IMM(インターナショナル・マーケットプレイス・ミニストリー)というキリスト教系宣教団体を2013年に創立した金山昌秀(52)。IMMのサイトや講演会パンフレットによると、
「東京出身。17歳で主イエス・キリストと個人的に出会いクリスチャンとなる。神からのクリスチャンドクターとしての使命を受け、東京の駒場東邦高卒業後すぐに渡米しウイスコンシン大学医学部、メイヨークリニック医学部大学院チーフプレジデント婦人外科専門医課程修了、ミネアポリス市で開業医経験の後、NY子宮内膜症センターを解説。2006年以降は毎年全米で子宮内膜症不妊症分野でトップドクターのひとりとして選ばれる。現ジョンズホプキンス大学医学部客員研究員,NYマウントサイナイ医学部産婦人科臨床助教授。祈りを通して主イエスキリストによる多くの癒やしと奇跡が起き、今は世界中から子宮内膜症や難病患者が来られる。最新の高度な卓越したテクニックを持ちつつ、神の声に従い全人的な癒しをクリスチャンドクターとして世界中の患者さんに提供している。共和党議員からなる医療改革委員会の顧問でもある。ノルウエーやヨーロッパの教会からの招待で癒しの講演も開いている。2011年の東日本大震災以降は主から度々日本に遣わされ、リバイバルの働きに従事している」
このての「肩書」はどこまで本当かわからないことが多く、あとから「?」符がついてまわるものだ。本人が出自について触れているくだりがる。これは本当だろう。
「私は在日韓国人として東京で生まれました。自分は何人なのか長い間アイデンティ?ーの葛藤に苦しみました。そのような私が本当のアイデンティティーを見出したのは留学先のアメリカのことでした。自分が日本人なのか韓国人なのか、よくわからない存在でした。それから間もなく、ちょうど井戸においてイエス・キリストがサマリアの女と一対一で出会ったように、私も生けるキリストに出会い、『私達の国籍は天にある」というすべての人を包み込むスピリチュアル・アイデンティティー』を発見することができたのです」
IMMサイトでは金山氏の説教動画も公開されている。また、「IMM決起集会の報告」というページには以下のような記述がある。
「日本の霊の戦いでは、ここ2年間、立山、石鎚山などに行きましたが、先日 ”日本の君”の所に行き、主に語られた霊の戦いを終えることができました。3回目は九州、4回目の今年5月には、のろわれた城、灯台、のろいの石、怪物のいる洞窟(九州)、このような場所からのろいが出てくるのです。」
日本各地には「のろいの地」があり、彼はそこから出てくる「のろいの霊」と戦ってきた。「”日本の君”の所」という言葉が指しているのは、京都御所、あるいは皇居か。城や寺社に油をまいたのも、その一環だったというのだが、理解に苦しむ教義ではある。
新宿区の花園神社の近所にある純福音教会という、韓国の創価学会と呼ばれる新興宗教が彼が最初に行った教会でそこで開眼したという。現在、地球村教会という新興宗教の教会を経営していて、これは典型的な韓流の新興宗教だそうだ。
油のような液体がまかれる被害は今年2月、世界遺産・二条城(京都市)で最初に確認され、3月以降は東寺(同)や東大寺(奈良市)、成田山新勝寺(千葉県成田市)などで相次いだ。警察庁のまとめでは、5月7日までに14府県43カ所で確認されている。これだけ長くアメリカにいるのならグリーンカードくらいは持っているのだろうから、さっさと日本のパスポートを取り上げてしまうことだ。
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