太陽からおよそ59億キロ離れた「冥王星」に、アメリカの無人探査機が初めて近づいてその姿を捉えた。85年前の発見以来、多くの謎に包まれてきた冥王星の実態解明にわくわくする思いだ、
NASA=アメリカ航空宇宙局が9年半前に打ち上げた無人探査機「ニューホライズンズ」が日本時間の14日午後9時前には冥王星におよそ1万2000キロの距離まで近づいて写真を送ってきた。
冥王星にはさんざ翻弄されてきた。冥王星は1930年にアメリカの天文学者が発見した天体で、2006年に国際天文学連合が惑星の定義を見直すまで、太陽系の9番目の「惑星」とされてきた。中学生のころ、誰でもそうだろうが「水金地火木土天海冥」と覚えたことだろう。それが10年ほど前、「水金地火木土天冥海」になった。太陽の周りをだ円形の軌道でおよそ248年かけて1周しているが、周回軌道が海王星の内側になり3年ほどこれが続くというので、受験生はどうなるのだろうと他人事ながら心配した。
混乱はまだ続いた。学校では、太陽系の惑星の中で最も遠いところにあると考えられたのに、1990年代以降、冥王星よりもさらに遠い領域に冥王星と似た特徴を持つ天体が相次いで見つかったことから、これらも惑星と呼ぶべきか、国際的に議論されるようになり、2006年には、国際天文学連合は惑星の定義を直すことを発表、これにともなって冥王星は、惑星ではなく「準惑星」と分類されるよううになった。周りを回る月が5つも見つかったのでは仕方がないが、受験生の暗記は海王星でストップした。
中学生の頃の冥王星の写真はパロマ天文台が撮影したぼんやりしたややオレンジ色の丸い点でしかなかったが、「ニューホライズンズ」が撮影した画像をみると、女性が喜びそうなハート型の地形が写っていて、いろんな色の部分がある。これから1年半かけて送ってくる観測データで太陽系の成り立ちに繋がる発見が期待される。
遠くで見ていた「オレンジ色の球体」の時は魅惑的だったが、あばたやえくぼがクリアになりつぎつぎ正体が暴かれてみるとなんか趣がないなあと思う。
翻って15日の国会を見ると、政界の冥王星、民主党のお粗末が目立って、幻滅ばかり残った。出ないと言っていた衆院平和安全法制特別委員会に出てきたはいいが、議員はどれもこれも「アベ政治を許さない」「強行採決反対!」のアジビラを掲げて浜田委員長のメモをひたくったり、怒鳴ったりの議事妨害ばかり。どいつもこいつもテレビカメラを意識して同じ方向にビラを掲げているのが浅ましく見えた。
審議は尽くされていないと大声で叫んでいたが、これまでの委員会質問といえば足を引っ張るばかりでまともな安保法制の議論などなかったではないか。「戦争を抑止しよう、それでも戦争が避けられないときに対応できるようにしよう」というのが安全保障関連法案ではないか。中国が東シナ海の日中中間線付近に新たな建造物をつくっているすぐ前の沖縄にちょっかいを出してきた時どうするのか。民主党や共産党の質問者でこの事に触れた者はいたか。
「国民の理解が進んでいない」といい、“戦争前夜”と煽る左翼マスコミでいいのか。議場で「わっしょい、わっしょい」とはどういうことか。ブログ子は政界の冥王星,、いまや「準政党」と呼んだほうがいい民主党議員どもの情けなさばかり見せつけられて失望した。