朝日新聞は今回のイスラム国によるパリ同時多発テロを見て少しは考えを変えただろうか。いつもながらの民意と逆張りを社是とする新聞だけにまあそれはないだろうが、宗教と文化を異にする人を移民という形で受け入れることの危険はまざまざと見せつけられた。
朝日新聞は「難民を受け入れない日本は、冷たい国」とさんざん書きまくってきた。パリテロの犯人がシリアのパスポートを持っていて、難民に紛れてギリシャに入国、ここで難民申請をしていた人物であったという報道に対して、「自爆する人間がわざわざパスポートを持参するだろうか」と16日紙面で書いている。大量に難民を受け入れているドイツはじめこれから万単位で分担させられるEU諸国で反対運動が起きていることに対して、反移民をあおるため作為的にパスポートをでっち上げたと言わんばかりの論調である。
人権派を任ずる朝日は「難民 世界と私たち」という連載で、「昨年の難民申請5000人に認定されたのは11人」(8月3日)、「シリアからの難民申請63人に認定はたった3人」(9月28日)
もっともらしい数字を持ち出して、「日本は難民に冷たすぎる。もっと条件を緩和して受け入れろ」という論調を展開してきた。毎日新聞も追随して「金だけ支援。入国はNO ”鎖国日本”に厳しい視線」(10月6日)、とあおってきた。
いかにも日本の受け入れ態勢がなってないという記事だが、実態はどうか。週刊新潮11月12日号を読むと、これら朝毎2紙の記事はとんでもない話であることがわかる。認定に携わった人たちの証言はこうだ。
イランからの男の申請者は「イスラムからキリスト教へ改宗したので国に帰れば殺される」というのだが、調べるとクリスマスはどんな日かも知らなければ、キリストの母は誰かの問いにも答えられない。日本で酒を覚えたばかりに改宗した人だった。難民申請者のほとんどはニセ申請者と不法就労者で、あわよくばこのまま日本で働き口を見つけたいという輩ばかりなのだという。関係者によると山のようなニセモノから11人とか3人の認定者を見つけ出したことの方がすごいことだとされているほどだ。
日本の難民認定が本来の意味を失い、外国人の出稼ぎのツールとして使われているのだ。認定されるのが針の穴を通すほど困難でも彼らは平気なのは、申請しておけば可否の判断まで3年はかかりその間、日本で働ける制度になっているからだという。
こうした数字の背景を知りながら、朝日は「日本は難民に冷たい国」と書く。職業的売国奴ではないか。
危険を冒しても、地中海を渡ればあとはどこまでも地続きのヨーロッパと違い、日本は幸い島国で怒涛のような難民・移民を経験したことはなかった。「移民に冷たい」というがどうして、朝鮮半島から60万人の「移民」を受け入れているではないか。これだけでももろもろのトラブルの原因になり、多くの事件に悩まされている。似たようなモンゴロイド系でもこれだけの禍である。姿、形、宗教が違う人が押し寄せたらどうなるか分かったものではない。軽々しく移民受け入れを増やせなどというものではない。
朝日、毎日は「金だけ支援、入国はNO、鎖国日本」と書くが、それでいいのである。