虫唾が走る男2人

この男の顔など見たくない、というのはブログ子の思いだが、多くの人も同じだと思うので書くのだが、よりによってそんな男2人が29日の新聞紙上に大きな顔で登場した。

一人はジンバブエのムガベ大統領(91)である。たびたびこのブログでも紹介したが“、北朝鮮の故・金正日総書記と世界一を争った”独裁者”である。この国はスーパーインフレで有名で2008年には2.31億%という天文学的なインフレ率を記録した。食事するのに山ほどの紙幣を用意しても食べてる間に価値が半分になるというすさまじさでも平気。対外的には貨幣価値はないから米ドルで決済していたが、昨年から中国の人民元が加わった。

中国が資源目当てにこの国の経済を支配していてその援助がなければ立ち行かない。ファーストレディーのグレース夫人がまたものすごい悪女ときている。空軍パイロットの女房だったが大統領に見初められ何人目かの夫人に納まった。”献上”した功績でその将校は現在中国大使である。彼女は、主要産出品のダイアの採掘権を一手に握りパリやニューヨークでは迫るパパラッチをダイアの指輪で切り裂いた前科もある。

こんな独裁者と懇談せねばならないとはお気の毒な

こんな独裁者と懇談せねばならないとはお気の毒な

なのに来日するや首相官邸で安部首相と首脳会談をおこない、あろうことか皇居に参内して天皇皇后両陛下と「懇談」というので新聞には大統領夫妻のろくでもない写真が大きく掲載されたのである。

欧米諸国から「世界最悪の独裁者」と批判される人物を日本が迎え入れる理由はは8月にケニアで開かれる「アフリカ開発会議(TICAD)」を成功させまた国連改革に向け、この男と良好な関係を維持したいがためである。反植民地闘争の英雄」として、アフリカで絶大な影響力を持つキーパーソンなので大事にしたい思惑がある。外交とは切ないものである。

首脳会談の後、共同記者発表に臨んだムガベ氏は「ジンバブエは幸運な国だ。インフラや環境保全、地雷除去、防災など、日本からさまざまな分野の支援に心からの感謝を表したい」と安倍首相とがっちり握手を交わし、満足げに微笑んだのだった。

いつの間にか民進党代表代行に納まった

いつの間にか民進党代表代行ンい納まった

もう一人の虫唾はこの日発足した野合政党「民進党」の江田憲司代表代行である。28日夕、東京・有楽町で党幹部による初の街頭演説を開いたがその中でたもとを分かったおおさか維新の会の橋下徹前代表、松井一郎代表(大阪府知事)らへの怨念をぶちまけた。

「みんなの党を作った。維新の党も作った。しかし、野党でいることにこらえ性のないグループが、安倍晋三首相、菅義偉官房長官とメシを食って、手を握って、『大阪のためにリニアモーターカーを引っぱりたい』『カジノ構想を大阪に持ってきたい』『万博まで持ってきたい』『大阪(都)構想やりたい』…」

「ときの政権と協力しなきゃなにも実現できない、だから彼らは安倍官邸と手を結ぼうとした。だから維新の党は分裂したんです!」

よく言うよ。当時ブームだったみんなの党の渡辺喜美前代表が化粧品会社の社長から借り入れた8億円で当選した連中をごぞっと引き抜いて、これまた当時ブームを起こしていた日本維新の会に潜り込み共同代表に納まったものである。庇を借りて母屋を乗っ取るのは常套手段で、たちまち維新を分裂に追い込んた。みんなの党の手下と民主党脱藩の輩を引き連れて今度は民主党に党名変更を迫る厚かましさ。松野頼久代表を裏から操って今度は民進党の代表代行である。

いやはや変わり身の早い御仁である。政界一寸先は闇、ではあるが、こうまで変節ぶりを見せつけられるとどうしても虫唾が走るのである。29日の新聞は本当に気分が悪かった。

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