「私は日本人です、撃たないで」は最悪のセリフ

血の海の現場(ISが送ってきた写真)

血の海の現場(ISが送ってきた写真)

バングラデシュの首都ダッカにある飲食店が武装グループに襲撃された事件。人質20人が死亡、このうち国際協力機構(JICA)の現地プロジェクトの関係者、男性5人、女性2人の計7人の日本人が死亡した。

日本人ら外国出身者に人気の飲食店「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」に武装した男たちが押し入ったのは、現地時間の1日午後9時ごろだった。武装グループは店の出入り口を封鎖し「アッラー・アクバル(神は偉大なり)!」と叫びながら発砲。爆発物を投げ、店内を制圧した。スタッフら10人以上が建物の階段を上がり、屋上から飛び降りるなどして逃げ出したが、多くの客は人質にとられた。

駆け付けた警察官と武装グループが銃撃戦を展開、銃声の中で懇願するような男性の声が聞こえてきた。 「アイム・ジャパニーズ、ドント・シュート(私は日本人です、撃たないで)」。近くに住む韓国人の女性が「まるで戦争のようだった」と話した。

武装グループは人質全員にコーランを暗唱するよう求め、暗唱できた者には危害を加えなかったという。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系メディアは、武装グループが殺害したとする遺体の画像を配信(右上の写真。ブログ子が一部修正)。
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亡くなった人には気の毒だが、なんでまた「私は日本人、撃たないで」などと叫んだのか。日本人は世界一平和な、あるいは誰よりも平和を希求する国民だと信じている。護憲派に代表されるが、「平和」を叫んでいれば誰からも攻撃されないと信じている。だが、イスラム過激派からすれば、シリアやイラクで欧米と一緒になってイスラム国」(IS)を弾圧している異教徒である。
バングラデシュは世界有数のイスラム教徒人口を抱える。近年、安価な労働力や厚みを増す中間層が注目され、日本企業は進出を加速してきた。中国の人件費高騰などを受け代替生産拠点の「チャイナプラスワン」として首都ダッカ近郊に工場を設けている日本企業はユニクロからゼネコンまで進出数は2016年2月時点で240社となり約2年で約60社増加している。

イスラム国」(IS)もバングラデシュに拠点を設置したと表明していて。バングラデシュの治安部隊は、6月からのラマダン(断食月)期間中に過激派の動きが活発になるとみて摘発を強化し、1万人以上を拘束したばかりである。

ソフトターゲットが狙われる可能性は明らかな危険地帯だ。そこで「日本人だ」と叫べば、「殺して」と言っているようなものである。被害者は若い人たちが多い。派遣元の企業はもしもの時の対応を教えたのだろうか。元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が言っている。「テロリズムとは何か。テロとの戦いの重要さを若いうちから社会科や道徳の中で教えるよう取り組まないといけない。対テロ教育の強化が重要になってくる」。(産経での談話)

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