見苦しいぞ、左巻き「口説の徒」

米紙も「最も戦略的に大きな野心を抱いた日本のリーダー」 と評価した日米首脳会談

米紙も「最も戦略的に大きな野心を抱いた日本のリーダー」 と評価した日米首脳会談

握手嫌いのトランプ大統領が自ら手をさしのべて安倍首相と握手した。19秒続 いた。共同声明、記者会見をみても、アメリカの日本批判は完全に抑えられた ばかりか、尖閣諸島は日米安保条約の守備反意であることが明記され、中国向けに核 の傘による日本の安全保障が、ちゃんと文言に盛られていた。途中で飛び出した北朝鮮の暴挙にも2人がそろって会見、「同盟国日本を100%指示する」である。あれだけ非難していた自動車や為替操作の経済の話は「0%」で、両国のN02同士の話し合いにゆだねることで合意、とあっけないものだった。

そのうえ週末だからとフロリダの「冬のホワイトハウス」へ招待し、ゴ ルフを18ホール、さらに2人だけで9ホール、なんと27ホールもプレイに興じた。2晩ぶっつづけの歓待である。

トランプ大統領は「VERY VERY VERY   GOOD CHEMISTRY」と表現した。 「とても、とても、大変に、ウマがあった」といい、今後の国際会議ではいつも日米首脳会議をやろうとまで約束した。ケミ ストリィが合うというのは肌合いが合うという意味で、潔癖症で握手も控える人がここまで言うのだからまさに破格のもてなしと外交であった。

ウォールストリート・ジャーナルは国際面トップで、「トランプ氏は、会談を通じてアジア太平洋の地域の同盟を強固なものとしようとしている」と強調した。そのほかのメディアもおおむね蜜月ぶりを驚き、かつ評価している。日本国内でもほぼ同じ評価だ。

ところが、いつものようにひねくれたコメントをする勢力がいる。

共産党の志位和夫委員長は「安全保障政策でも、経済政策でも、異常な“トランプ追従”が際立つ。(首脳会談で日米同盟の一層の強化を確認したことについて)、『海外で戦争する国』づくりをさらに推進するという誓約にほかならない。(安倍首相が「高い技術力で大統領の成長戦略に貢献し、新しい雇用を生み出す」と訴えたことについて)、異常な『貢ぎ物外交』というほかない」と切り捨てた。

常日頃、唯我独尊の理論を振りかざす政党だから、またかと聞いていればよい。だが、是々非々を掲げた民進党の蓮舫代表はとんちんかんとしかいいようがない理屈を披歴した。

「安倍総理は、一貫して(米国側に)TPPを粘り強く説得をしていくと言っていたが、あっさりと二国間の交渉という形に落ち着いた。なぜ姿勢が急に変わったのか、説明してもらいたい。TPPは昨年の国会で、無理に通す必要は全くなかったということは、むしろ明らかになった。(中東アフリカ諸国からの入国禁止の大統領令をめぐり)世界中から、トランプ大統領がまた人権を侵害するような行動をしないか、厳しいまなざしが向けられている中、トランプ大統領とにこやかにゴルフに興じている日本の総理というのは、私は誇れるものではないと思う」

ゴルフ外交そのものを認めないというのだから話にならない。ではどうすれば民進党は「外交」になるのか逆に聞きたいものだ。

このところ影が薄い自由党の小沢一郎共同代表もちゃちゃを入れてきた。12日、東京都内で開いた自身の政治塾で講演し、日米首脳が経済対話の枠組み新設で合意したことについて。「安倍政権は米国と対等な交渉をできない。お金で何とか機嫌を取ろうとしているが、貿易交渉になったら、米国は強い要求を出してくるのではないか」と述べた。 田中派7天皇と他党や人を強面で恫喝してきて「対等な交渉」など経験したことがない人がこれである。
日米間の安全保障上の協力に関しては「在日米軍駐留経費の負担だけではなく、日本は軍備の増強を求められるだろう」と指摘した。(共同)
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次は朝日新聞である。昨年11月の米ニューヨークのトランプタワーでの初会談で、こんな会話があった。

安倍首相が 「実はあなたと私には共通点がある。「あなたはニューヨーク・タイムズ(NYT)に徹底的にたたかれた。私もNYTと提携している朝日新聞に徹底的にたたかれた。だが、私は勝った…」

これを聞いたトランプは右手の親指を突き立ててこう言った。 「俺も勝った!」

その朝日新聞だが、「世界の首脳が、予測不可能」なトランプ米大統領との間合いに頭を悩ます中、安倍晋三首相は何よりも仲良くなることに全力を注いだ。米国内外から『差別』『憲法違反』などと批判を浴びる大統領令などの問題を抱え、苦境に立つトランプ氏にとって、何の異論もなく称賛してくれる外国の首脳は希少な存在だ。米メディアからは「おべっか」などと冷ややかな声も出ている。」

「安倍晋三首相は今回の訪米で、トランプ米大統領との信頼関係を図るため、『「ゴルフ外交』」を利用した。日米の利害が対立するときに備え、両首脳が率直に意見を交わすことができる関係を築いておきたいとの狙いがある。ただ、このタイミングでゴルフに興じることが世界にどう受け止められるのか、首相には熟慮してほしかった」(フロリダ・パームビーチ=高橋福子記者)

「熟慮してほしい」のはどちらなのか、賢明な読者の方には自明のことだろう。

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