6月4日のロンドン襲撃事件で避難する群衆の中に、落ち着いた様子でビールのジョッキを持って逃げる男性の姿が英国人の抵抗とユーモアの象徴だと話題になっている。
この映像は英スカイニュースが放送した。7人が死亡、48人が負傷した襲撃事件で現場の1つとなったロンドン橋から大勢の人が走って避難した。問題の男性も友人と 現場から逃げるところを撮られたのだが、右手にはしっかりとビールのジョッキが握られている。
赤いシャツを着たこの男性の.身元は分かっていないが、その「雄姿」はツイッターを通じて瞬く間に拡散し、英国の新聞各紙は抵抗の象徴だと伝えた。
ある学生はツイッターで「ビール片手にテロリストの攻撃から逃げるなんて、まさに英国人魂の象徴だ」と語った。またロンドンはビールの値段が高いことで有名であることから、「このビールは1杯6ポンド(約850円)もしたんだ。これは持っていかねば」と冗談をつぶやく人もいた。
目の前の問題や不幸をどう乗り越えるか、というとき、日本人なら「武士道」で、紳士道の国英国では「ユーモア」でというところか。