ハーグの核サミットで告げ口おばさんが握手か

こうしたブログに予測原稿は禁物なのだが(すぐ結果が出ることなので)安部首相と韓国の朴槿恵大統領は23、24両日にオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットの席上、オバマ大統領を仲介する形で握手するのではないか。ようやく。

”告げ口おばさん”など放っとけばいいようなものだが、このところの日米韓の動きを見ていると、ようやく外交が動き出したようだ。ウクライナ情勢やイラン問題でロシアのプーチン大統領に先手を取られっぱなしのオバマ大統領だが、ようやく、どこの国にも通用しない歴史認識一本槍の韓国の所業をほっといたら極東の安全保障にどれだけ痛手になるか気がついたようだ。

ハーグで握手、という構図を描くのは以下の様な理由からだ。

第一は、安倍晋三首相が過去の植民地支配と侵略を認めた95年の村山富市首相談話と従軍慰安婦問題をめぐり旧日本軍の関与と強制性を認めた93年の河野洋平官房長官談話を継承すると表明した。これについて「朴槿恵大統領が幸いに思う」と述べたこと。

河野談話のでたらめな作成過程は産経の阿比留瑠比記者の仕事で暴かれてきて、政府で検証委員会をつくる動きが出てきていた。検証されて困るのは韓国なのだが、安部首相が14日午前の参院予算委員会での答弁で「検証すれど談話は継承する」と断言した。珍しく首相は事務方が用意した紙を逐一読み上げていたから、米政府の口出しがあったのだろう。

外務省は韓国大使館に対して、「午前の首相の国会答弁を注視して欲しい」と連絡したそうだ。韓国大使館が至急報で演説内容全文を本国に打電したのは言うまでもない。これを待ちかねたかのように朴大統領は上の声明を発表した。

kor14030122420第二に同じ14日に韓国大統領府は、23、24両日にオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットに朴大統領が出席、25日からはドイツを訪問し、メルケル首相と首脳会談を行うと発表した。ハーグにはオバマ大統領も安部首相も出席する。挨拶だけですませるのはもったいない機会ではないか。

12日に外務次官・斎木昭隆と韓国外交省第1次官・趙太庸との会談が行われた。こうしたシナリオはこの席で描かれたのだろう。翌日から14日の安倍首相の苦渋の答弁ぶりなど両政府の動きと合致する。

あの強気の歴史認識は改まらないという声が多いが、アメリカが仲介に乗り出したからには断れないだろう。オバマ大統領は当初、日本だけ訪問する予定だったのを強引に韓国に引っ張った経緯がある。日本側が国賓で迎えようとしていたのだが、1泊2日では歓迎行事を入れるのも難しくなった。アメリカへの「恩」をアダで返すことはできない。加えて日韓のギクシャクで韓国は国内経済も苦しくなってきたという。

横田めぐみさんの両親が今月10~14日にモンゴルで拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の娘、キム・ウンギョンさん(26)と面会した。北朝鮮による拉致は韓国のほうが多いのになぜか不問にしている。日本側が独自に動くのにも6カ国協議の場でと釘をさしてきたが、中韓はなんの力にもならないのははっきりしてきて、安部首相が独自の動きをし始めた。北朝鮮側も日朝直接交渉を望む動きになってきた。韓国は蚊帳の外である。

もはや告げ口外交だけでは通用しないご時世なのだ、かくして3カ国首脳会談で安倍首相と握手するしかないのである。大して見たくもないが。

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