日本医師会に頼らなければワクチン接種は早く進む

ブログ子は先週2回目のワクチン接種を受けた。あと数日経てば抗体ができて新型コロナへの防御率は治験報告にある「95%」になるだろう。コロナ何するものぞ!の気概すら湧いてきた。

首相官邸や厚生労働省によると、新型コロナワクチンの累計接種回数は6月24日時点で3721万回となった。少なくとも1回接種した人の割合は総人口の2割を超え、接種を2回完了した人が1000万人を超えた。政府が目指す「一日100万回」接種も連日達成している。

「読売新聞」の調査によれば先行接種した医療従事者の感染は9割も減少しているそうだ。この分ではオリンピック開催もなんとか乗り越えられそうな希望が見えてきた。それもこれも、3月から本格化したワクチン接種の効果だ。

こうも早くワクチン接種が加速したのは自衛隊が運営する東京と大阪の大規模接種センターが今月、対象の地域と年齢を拡大したことや、21日からは職域接種が本格化し、実施ペースがさらに速まったおかげである。

接種の加速に一役買っているのが、4月下旬以降、ワクチンの担い手となることが特例で認められた歯科医師、救急救命士、臨床検査技師の存在だ。ワクチンは現行法上、医師のほか、医師の指示の下で看護師らが接種できるが、医師や看護師だけでは早晩担い手が不足する。

「打ち手はいずれ足りなくなります。地元の歯科医師たちは接種への協力に理解を示しています。総理、今のうちにご決断を」と、医療従事者への先行接種も始まっていなかった2月3日夕、いち早く官邸で菅に歯科医師の活用を進言したのは、自民党参院議員で歯科医師の島村大だったという。(産経新聞)

連日記者会見を開いて国民に「三密回避」など偉そうに呼びかけていた日本医師会にも打診したが、会長の中川俊男は「ちょっと待て。簡単に決められる話じゃない」と‏尻込みするばかり。

菅首相は腰が重い日本医師会と、その顔色をうかがうばかりの厚生労働省に不満を募らせ、ついに「もう医師会にも厚労省にも頼まない」と官邸主導に舵を切った。

4月の訪米から帰国直後、ワクチン接種が進まないことに怒りを爆発させた菅は、歯科医師を皮切りに救急救命士、臨床検査技師と担い手を広げていったという。

「日本医師会では、歯科医師らが接種をするのはプライドが許さないようだった」(政府高官)が、もはや流れに抵抗することはできなかった。

その日本医師会を率いる日本医師会の中川俊男会長(69)だが、6月17日(木)発売の「週刊文春」で、自分が理事長を務めるさっぽろ脳神経外科病院の職員5人から、「不十分な感染対策の結果、クラスターの発生を招いた」と告発されているという。

「医は算術」が目に余る日本医師会についてはたびたびこのブログで指弾してきたところだが、この国難というべきコロナ禍でも、一向に役に立たないことがますます明白になった。日本医師会などないほうがマシなのである。

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