公明党の支持母体である創価学会の池田大作名誉会長が、ロシアによるウクライナ侵略の早期終結に向けた緊急提言をまとめ発表した(11日)。
その提言とやらでは、国連の仲介によってロシアやウクライナを含めた主要国の外相会合を早急に開催し、停戦合意を図るよう呼びかけ、核兵器使用の危険性が冷戦後最も高まっているとして、核兵器で攻撃されない限り自国は核兵器を使わない「核兵器の先制不使用」について、核保有国に誓約を求めた。
あほらしいほどの能天気ぶりである。池田大作大先生ともあろう人が、ホントにこんな駄弁をの給うものかとたじろいだ。今年1月2日で95歳。ボケてもおかしくないが、聖教新聞では上述の提言はじめ、はるか遠いながら夫妻の「御真影」が登場する。
上記の提言はほとんどの中央紙がそのまま伝えていた。無視したのは一紙、産経だけである。ブログ子は「あの裏情報はまだ産経で生きている」と思った。十数年前になるが、政治部からだと思うが池田大作に関する秘密情報が口伝えで届いた。
「信濃町の創価学会のビルの4階の特別室に植物状態で寝たきり生活。世話をしているのは信者かどうかわからないが、すぐそばの慶応病院の医師と看護師10数人。厳重な報道管制下にある」というものだった。
池田大作名誉会長の姿が消えて2023年で13年。メデイアから質問あると、原田稔第6代会長は「元気にしておりますよ。執筆活動などに専念しています」(朝日新聞デジタル16年9月25日付記事)と語るのが常である。
95年1月に起きた阪神淡路大震災では、兵庫県におもむき「21世紀兵庫希望総会・SGI総会」という会合を開催し、信者を激励した。だが東日本大震災では、11年3月16日付の聖教新聞に池田の「お見舞いメッセージ」が掲載され、過去のスピーチが収録されたDVDが被災地に配布されただけだった。
それが2012年8月21日付の聖教新聞に突然「御真影」が掲載された。池田のペンネームである山本伸一名義で連載されている随筆「われらの勝利の大道」に添えられた写真は、小型のカートに乗り帽子をかぶってサングラスをかけた池田と、その横に座る香峯子夫人、そしてカートを運転する長男・博正氏を中心とした構図だ。(写真は週刊新潮)
数年経った2019年10月3日付の記事でさらに広がった。この時も3面、同じく随筆に掲載された写真だ。9月28日に聖教新聞社の新社屋(世界聖教会館)を訪れ「図書資料室」でテレビを観ている池田夫婦の様子とあるが、夫妻は左端に小さく収められ、人物の判別も出来ない「遠景」で影武者としか見えない。
その後2021年10月21日には「池田先生ご夫妻、関西創価小(修学旅行の6年生)を激励」という記事もあったが、写真には夫妻の映像もなく。こどもの姿だけだ。
創価学会と公明党はなぜこんな小細工をしてまで「池田先生お元気」を演出するのか。政治記者に言わせると、「公明党の集票力はこのところ下降の一途を辿っている。大勢力を誇った創価学会婦人部(いまは女性部)の高齢化もあって、先の衆院選では思ったほどの票が出なかった。池田先生に直接登場してもらう必要があるのではないか」という。
兵庫県芦屋市の家内の実家でお手伝い頭をしていた女性が熱心な婦人部幹部で、大きな選挙があると必ず上京してくるか長々と電話してくる。4姉妹のうち家内など3姉妹が東京と横浜にいてかなりの票田だからである。どこも生返事していたようだが、彼女は時には選挙権を得るため前年から住民票を移すこともあった。
公明党が選挙に強いわけである。今年秋には「10増10減」の新しい区割りで東京、神奈川に新選挙区ができる。彼女から電話が掛かって来るのは必定だ。