リニアの工事妨害を続けるシャイロック知事に鉄槌を!!

ベニスの商人シャイロックばりに、「トンネル工事で出る水を一滴残らず静岡に戻せ!!」とリニアを妨害する川勝平太静岡県知事の無理難題についてはこのブログでも何度も書いてきた。

品川〜名古屋間をわずか40分で結ぶ「リニア中央新幹線」は国民の期待を背負ういわば国策事業である。2027年に開業予定だったが、この知事一人の屁理屈で工事が大幅に遅れて開業の見通しが立たない。

リニアが通るのは県内8.9キロ、リニア全線の2%にも満たない区間だが「静岡県民の命の水だ。湧出する全量を元に戻せ」というのが川勝知事だ。JR東海の試算によれば、工事によって静岡県内を流れる大井川の水が、毎秒約2立方メートル県外へ流出する。

JR側は、流出量と同じ量を大井川に戻す方策を提示しているが、川勝知事はなぜかウンと言わない。なぜか。この問題で一人、当初からこの知事に楯突いている元静岡新聞社記者で、社が知事派なので退社して地域ニュースサイト「静岡経済新聞」を立ち上げ、現在は雑誌「静岡人」編集長をしている小林一哉氏はこういう。

「川勝知事の言う『62万人の命の水』について、改めて検証をしました。真実を一つ一つ紐解いていくと、大井川の広域水道を利用しているのは26万人であり、その26万人も工事の着工で水不足に悩まされることはないことがわかりました。知事の言うことはまったくのデタラメだとわかったんです」。

なぜ川勝氏は頑なにリニアを認めないのか。そこには県側がかねてよりJRに熱望している「静岡空港新駅」との関連性が見え隠れするという。

要するに「命の水」は口実で、知事が目論む取り引きの材料にすぎないのである。こんな勝手な理屈を許す訳にはいかない。

9日投開票された静岡市長選で、元静岡県副知事の難波喬司氏(66)=自民、立民、公明、国民推薦=が当選した。リニア中央新幹線問題では「推進」を表明している人物である。

一方、これまで川勝知事を支持してきた県や流域10市町などでつくる大井川利水関係協議会は3月27日の会合で、水利権を持つ東京電力側とJR東海の協議入りを了承した。リニア推進に舵を切ったのだ。だが、翌28日に県は「疑問点がある」などとして、「意見を取りまとめてJRに文書で照会する」とさらに引き伸ばし作戦に出た。この期に及んでもゴネる川勝知事に一部の首長は不信感を隠さなくなった。いまでは政府関係者も「こんなの行政ではない」と憤っている

今月1日に就任したJR東海の丹羽俊介社長が12日、就任あいさつのため静岡県庁を訪れ、川勝平太知事と面会した。「地域の方々と丁寧にコミュニケーションをとることで懸念を解消していきたいと申し上げ、早期着工への理解と協力を求めた」と話した。

これに対しても、川勝知事は「静岡工区は科学的、工学的にきっちりと議論していくことを再確認した」と話し、着工の前提となる調査や検証の徹底と納得のゆく説明の必要性を改めて強調した。

科学的、工学的にきっちりと結論が出ているのに、このざまだ。この愚かな知事には「納得のゆく説明」など通じない。政治的に「断罪」すべきときではないか。

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