なんだ!この無礼で的外れな質問する記者連中は

広島市で開かれていた主要7カ国首脳会議(G7サミット)が閉幕したことを受けて岸田文雄首相が開いた議長国会見で、記者席から「総理!逃げるんですか!」との声があがり、首相は一度は離れた演台に戻って会見を再開する場面があった。

会見は14時30分から30分間を予定していたが、前の予定が長引いて14時42分にスタート。約23分にわたって冒頭発言し、日本メディアから2問、外交メディアから2問ずつ質問を受けた。この時点で、予定よりも10分長い40分が経過。司会者が終了を告げる中、一人の記者が、

「総理、待ってください。核軍縮ビジョンについて聞かせてください。1問だけでいいので。総理!逃げるんですか」

無礼な質問をした最前列の記者(左手を挙手している男)

岸田首相は一度は演台を離れ、書類を入れたファイルを秘書官に渡したが、「逃げるんですか」と言われた直後に「一言だけ答えよう、じゃあ」と演台に戻った。

「核軍縮ビジョンについて答えろという質問でありました」と切り出し、G7として核軍縮に焦点を当てた初めての独立文書「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョンの考え方に基づいて、G7で努力していこう、こういったことを確認した」などと、メモなしで3分30秒ほどかけて説明した。

ブログ子は中継を見ていたが、ずいぶん失礼な記者だなと思った。最前列の記者だったので内閣記者会所属と分かる、どうせ、朝日か毎日の人間だろうと思っていた。23日のアゴラの記事で、この人物は元朝日新聞の尾形聡彦記者(下の写真右)だと知った。

迷惑質問の常連、東京新聞・望月衣塑子(左)と朝日新聞・尾形聡彦(右)はネットメディア仲間

安倍晋三や菅義偉首相時代にはた迷惑な質問で記者会見を劣化させた東京新聞の望月衣塑子記者と一緒に現在はネットメディアをやっているというから、まあ同じ穴のムジナであろう。望月衣塑子たるやサミット前にこんなツイートもしている。アメリカが同盟国が保有するF-16戦闘機のウクライナ供与を認めるという報道に「まさか、日本が保有するF16戦闘機を米国は出させるつもりではないだろうか」。もうバカとしか言いようがない。

G7広島ではではゼレンスキー大統領も会見したが、その冒頭で出た質問もひどかった。地元テレビ局のRCC中国放送だ。

「被爆者の中には、”継戦の為の兵器の支援要求も大事かも知れないが、被爆地広島に来たのに戦争を終わらせる和平は話し合えないのか。違和感がある”との声もあるが?」

自分の考えでの質問ならまだしも、被爆者たちの声と、陰に隠れて筋違いの非難をぶつける二重に無礼な質問だ。

これにはゼレンスキーも顔を曇らせて直接は答えず、「原爆資料館で見た広島の光景はバフムトに重なる。石段に焼け付いた人影が印象的だった」と答えるにとどめていたが、むっとしたことだろう。バフムトは破壊されつくして生き物の姿はない。ほとんど原爆を落とされたのと同じだという。

一方的に侵略したのはロシアである。国の存続をかけて命がけで武器を取っているウクライナに問いかける話ではない。お前、ロシアに行ってプーチンに言えよ!と言いたいくらいだ。被爆者団体は二つに割れている。そのうち(夢のまた夢)核廃絶に踏み込まないG7は評価しないという一派の代弁でしかない。

RCC中国放送は偏向はなはだしい関口宏 のサンデーモーニングをいまだに垂れ流しているTBS系(毎日)のテレビ局である。残念ながらブログ子の長女の連れ合いはここの中堅幹部で、聞くところによるといまや毎日新聞の影響力は微塵もないようだが、地方では別らしい。

朝日新聞は、昔は安保条約にも自衛隊にも反対だった。空論であったことが明白になった現在、反省もなくまだ「G7諸国が核兵器禁止条約に入らないと核廃絶への道筋ができない」と空論をうそぶいている。プーチンが核を使うと脅している今、「核兵器を全部なくせ」なんてこと通じるか。

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