21日の産経新聞で例の慰安婦問題についてその虚構をあばく連載企画 「慰安婦問題の原点」を読んでいて表題のようなことを思った。
記事では広島大学で韓国籍の男性准教授が自分の講義の時間に、一般教養科目の「演劇と映画」と題して韓国映画「終わらない戦争」を上映したという。この映画は「性奴隷」とか「従軍慰安婦」とかありもしない話を元「慰安婦」の証言をもとに構成された60分のドキュメンタリー映画で一方的な韓国のプロパガンダものだ。
画面では元「慰安婦」が「日本刀で焼きごてをあてられた」 、「日本人が『朝鮮女性を強制連行したことはない』というから腹が立ってたまらないのよ」、「突然、2人の日本軍人が私を小さな部屋に押し込んだ。私が声を上げると、刀を抜いて鼻を刺した」などと証言して、さらには慰安婦性奴隷説を唱える中央大教授、吉見義明や、慰安婦問題をめぐり米国内で日本非難の先頭に立ってきた日系下院議員、マイク・ホンダらも登場して、全編日本の非を訴える内容に学生は息を呑んだという。
准教授は学生に「人間はありのままに語ることはできない。だが、物語の力、虚構によって、より真実を鋭く伝えることも可能だ」と話し、映画が「真実を伝えている」と強調した。上映が終わると、「今日の授業は以上です」と告げ、すぐに講義を切り上げた。「強制連行」の証言だけを示し、学生には議論の余地も与えなかった。
呆れたものである。日本の大学、それも国立大学で韓国人の准教授が、信ぴょう性などありゃしないプロパガンダ映画を上映して平然としているのだ。取材に対し 「学生に議論の余地を与えなかったのではなく、講義の時間が足りなかった」ととぼけているそうだ。
広島大学は「現在、事実関係を確認している。事実がはっきりしない段階ではコメントできない」としているが、これは逃げ口上だ。試しに、これが韓国だったらどうか考えて見れば良い。殴り殺されていても不思議ではなかろう。
日本の大学は中韓と違って「学の自由」を掲げている。キャンパスには中韓ほか東南アジアはじめ多くの学生を受け入れている。教える方にも准教授どころか教授にも外国籍は大勢いる。それでいいのが大学である。しかし国立大学ではスタッフは日本という国から給料を貰って研究にあたっている。研究内容は自由だが日本に敵対するような一方的なプロパガンダを己が勤務する大学ですることが許されるのか。記事ではこの准教授は匿名になっている。そこまで、「この映画は真実を伝えている」と確信があるのなら、名前を出して、給料を返上してからのことにしたらどうか。