弱酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法で、あらゆる細胞に分化できる万能細胞を作製することに理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)らが作製チームがマウスで成功、「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(STAP=スタップ)細胞」と命名、29日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授のiPS細胞にも驚いたものだが、今度の発見は若い女性、それも実験用の白衣に代えて、日本の主婦にはおなじみの白い割烹着を着て成し遂げたというから大和撫子ぶりに好感が倍加した。
しかし、米国の専門家にも共同研究を持ちかけても、実績のない若手は相手にされない。一度権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届き、くやし涙に暮れた。肩を落とす小保方さんを、幹細胞研究の第一人者である笹井芳樹・副センター長(51)らが「最初は信じられなかったが、僕が証明できれば米国に勝てると思った」と大和魂で支援。データを解析し直し昨年3月、論文を再投稿、掲載が決まった。
研究室のスタッフ5人は全員女性。研究室の壁はピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも貼っている。仕事着は白衣ではなく、大学院時代に祖母からもらった割烹着。「これを着ると家族に応援してもらっているように感じる」という。
山中伸弥教授はいろんなところでの発言に「日本を背負っている」気概が感じられて好ましいが、今度の小保方晴子さんも「社会に貢献できる」と再生医療に絞り込んで研究を続けた。ともに日本のため、世界のために遠くの一点を見つめているところが素晴らしい。
今回の発見に早くも海外の研究者からは「革命的だ」「また日本人科学者が成果」と称賛する声が上がり、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのクリス・メイソン教授は「また日本人が万能細胞の作製法を書き換えた」と驚きのコメントをネイチャーに寄せた。 ロンドン大キングズ・カレッジの研究者は「幹細胞生物学の新時代の幕開けだ。理研チームが年内に人のSTAP細胞を作っても驚かない」とたたえた。
同じ日、国連安全保障理事会の会合で、中国の劉結一国連大使は「(安倍首相が)ファシストの戦争犯罪人たちを訪れたことは、国連憲章が作り上げた戦後秩序への挑戦だ」と強調した。韓国の呉俊国連大使も演説中、「日本」の国名を17回も挙げて、「帝国主義時代に起こったことの見方をねじ曲げている」などと批判した。
STAP細胞はすぐには結びつかないにせよノーベル賞ものだと言う声も。ところでノーベル賞日本人受賞者は現在18人。それに対し中国はともに反体制の活動家で、劉暁波の平和賞と莫言の文学賞の二つだけ。韓国にいたっては金にあかせたロビー活動の成果と言われる金大中元大統領の平和賞一つだけ。不肖ブログ子のサイトで「恣意的なノーベル平和賞と文学賞はいらない」http://home.r07.itscom.net/miyazaki/bunya/tawagoto.html#novelと断言しているしろものだ。
醜い中韓両国に問う。世界の平和と人類のために貢献しているのはいったいどこの国か。