やっとまともなNHK会長が出てきた

ent14012520280011-p2NHK新会長の籾井(もみい)勝人氏は25日の就任会見で、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べ、韓国についても「日本だけが強制連行したみたいなことを言っているから話がややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っている。しかしすべて日韓条約で解決している。なぜ蒸し返されるんですか。おかしいでしょう」といった、というので例によって、韓国、中国はじめ国内では民主党、社民党が「とんでもない発言」だと騒ぎ立てている。

どこがいけないのか。そのとおりではないか。菅官房長官は「個人として発言したものだ」と述べ、問題視しない考えを明らかにした上で、この発言が一部メディアの執拗な発言要請で誘導されたものであった内幕も暴露した。こちらの方が問題だと思う。

菅氏は「会見の様子を私も(ビデオで)見た。本人は『コメントしない』とずっと言っていたようだが(記者側から)『どうしても』ということで『個人としてであれば』と言った。その後で(記者側から)『個人(の見解)というのはあり得ない』と言われ、『会長としてであれば取り消す』と言った」などと経過を説明し、「初めての会見で、会長としての発言と個人の意見の整理がついていなかった」との見方を示した。

つまり、籾井会長が微妙な問題にはコメントしないと言っているのに、(一部)記者が「どうしても」と催促した。個人の発言としてとことわってコメントをしたら、記者側はあとから「個人の見解というのはありえない」と言って会長談話として記事にした。

毎日新聞の記事はこうである。

「戦時中はどこの国にもあった」と口を滑らせ、韓国の姿勢などについて持論をまくしたてた。経営委員側からは「外交問題に発展しかねない。選んだ側の責任も問われる。国際放送の役割についても事前に十分説明したのに、正しく理解していない」と失望の声がもれた。不用意な慰安婦発言で進退問題にも発展しかねない状況だ。

世間の常識ではこういうケースは「ペテンにかけた」という。ついでにいえば、最近、世間からは「マスゴミ」という言葉が投げかけられるが毎日新聞のこの取材態度は「マスゴミ」そのものではないか。

ここ数年NHKの偏向報道が増えている。最近では 「JAPANデビュー『アジアの”一等国”』」でパイワン族・高許月妹氏への「名誉毀損」が東京高裁で認定判決が出た。親日的な人たちが番組に協力したのに、「台湾人は漢民族」から始まり、「日台戦争」「人間動物園」などの聞きなれない刺激的な言葉を駆使し、 台湾人のお年寄りのインタビューを恣意的に編集して、 「台湾は反日国」であるかのような間違った番組制作をした。

驚くべき偏向報道で、さぞかし反省したことだろうと思い、しょっちゅう流される番組審議会報告の番組があったので、きっと謝るのだろうと思って聞いていたが、最後までとうとう一言も触れずじまいだ。

NHK「おはよう日本」が昨年5月19日に行われた新大久保での「デモin新大久保 在日韓国朝鮮人犯罪の通名報道をなくせ!」というデモ隊にヘイトスピーチが 投げかけられたというのでコメンテーターとして東京造形大学 前田朗教授なる人物が「人種差別禁止法、これを作って“こういうことは違法なのだ” “やめなければいけないのだ”、というコンセンサスを作らねばならない」と大声をあげていた。この人、別な肩書があり、北朝鮮の学習機関である朝鮮大学校政治経済学部講師。在日朝鮮人の人権に関する運動を行っていて、北朝鮮のミサイルに日本が抗議するのは相互主義に反すると主張している。現場の記者は皆知っているからNHKも知っていて使ったのだ。

卑近な例でば競馬の日本ダービーで、国歌斉唱している歌手がいるにもかかわらず、君が代が流れている間 ずっとパドックの馬を映していた。抗議に「一種の事故だ」と回答している。 これは見たわけではなく伝聞だが、昨年の朝ドラ「あまちゃん」。主人公の母親がいるスナックの棚に韓国焼酎の「真露」、見ているテレビが「サムソン」はまだしも、タクシーが「現代(ヒュンダイ)」ってあり?東北の片田舎で。

筑豊炭田界隈で育ち、少年時代は裸足で駆け回り、地元の高校から九州大学経済学部卒業後、三井物産に入社、鉄鋼畑一筋で同社取締役(鉄鋼原料本部長)に就任。2000年には三井物産米州監督兼米国三井物産社長。本社副社長から日本ユニシス代表取締役社長。安部首相にその硬骨漢ぶりをかわれてNHK会長に。第一声が「命がけでやる」だった。

NHKには多くの知人がいるが、まるで役所の中にいるようだという。おかしなプロデューサーがおかしな番組作っても知らん振りする風土がある。新会長がまず腑抜けた職員の尻っぺたを蹴飛ばしてもらいたい。

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