移民政策の危うさ

名称未設定 1①何もしなければ、日本の人口は2110年には4286万人に減る。 だが、外国からの移民を毎年20万人受け入れ、出生率も回復すれば100年後も人口は1億人超を保つことができる――内閣府が24日示した試算。

②自民党は26日、外国人労働者の受け入れ拡大を求める提言案をまとめた。外国人の技能実習制度について、現在の最長3年間の受け入れ期間を5年に延長することが柱。

20131202013610469移民と技能研修生とは違うのだが、現在言われている「移民政策」では、減少する人口を外国人労働力で補おうとする意味で使われ、ひとまとめにして「移民」と言っているようだ。官も民もメディアも「移民」ですべてが万々歳という論調ばかりで、その危険性について触れたものを見かけない。

ブログ子は1ドル=360円時代ヨーロッパを歩いた。ロンドンのホテルでは朝食時のサービスはほとんどアフリカ系の女性だった。イギリス人は紅茶にうるさく、淹れた紅茶に温かいミルクを入れるのか、温かいミルクで紅茶を淹れるのか細かく注文する。でもそれはほとんど不可能で、オートミールについてくるパウダーシュガーが普通の砂糖だった。

パーティーで一緒になったイギリス人貴族に聞いたら、ニヤッと笑って「ホテルには行かない。自分のクラブで食事する」というものだった。執事がいるようなクラブではイギリス人のサービス係がいて注文通りの紅茶が出るというのだ。スイスのチューリッヒのホテルで夜明け近くの町を見ていたら、ごみ収集をしているのはみなアフリカ系の男性だった。
1ドル=200円時代再びヨーロッパに行ったらさらにその数が増えていた。

植民地経営をした国は3Kを始めとする単純労働者は昔の植民地からの労働力に頼って居た。植民地経営をしなかった国も見習ってどんどん移民を受け入れた。その結果どうなったか。

OECDの移民(外国生まれ)の人口比率は、2011年度統計で、ルクセンブルグ42%以上、スウェーデン27%、豪州27%、イスラエル24%、NZ24%、カナダ20%だ。移民先で誕生した2世、3世は統計外なので、移民家族数は実質もっと多い。
なかでも急増したのは230%増のイタリア、スペイン、そしてノルウェー180%だ。急増した国での移民との軋轢は深刻である。ドイツへの移民は年々増加し、2013年は過去20年間で最高記録となった。昨年ドイツの移民の数は122万6000人に達し、人口比13%。米国に次ぐ移民大国になった。仏、英は5%から10%だが治安問題から宗教問題はては文化面での軋轢や反移民を掲げる右翼の台頭など社会問題は増大するばかりだ。

ドイツ・メルケル首相が「移民政策は完全に失敗だった」、英国キャメロン首相が「移民受け入れという慈善は止めた」、サルコジ・フランス大統領も「移民の流入をこのままにして置く訳には行かない」と告白した事例をみてもヨーロッパでは破綻したのである。、

移民を受け入れる際にいつも大きな問題になるのは「日本人の雇用が圧迫される」ということだ。我が山墅がある八ケ岳は高原野菜の本場だが、昨夏キャベツ畑の中で道に迷い働いていた農民に声を掛けた。驚いたことに6人全員中国人だった。技能研修とはすでに名ばかりで、「雇用が圧迫される」どころか労働力をすべて移民に頼っている農家の現実を見せつけられた。

池袋で脱法ハーブを吸った男の暴走で中国人女性が亡くなった。気の毒だが彼女は10代で大学留学を申請して来日、就学せずこの10年余働いて中国料理店を経営し、中国に送金していた。これまた移民の一端である。

移民を受け入れることによるもう一つの問題点は、日本では語られないが移民の出生率が、異常に高いことである。例えば1990-1998年のフランスの合計特殊出生率は、フランス人女性が1.65、対して移民の女性が2.50と、実に1.5倍以上の開きがある。

アメリカではメキシコ(ヒスパニック系)の移民(不法を含む)人口が急増しているが、試算ではヒスパニック系の増加によって2050年にはアメリカは非白人の国になる、と予想されている。

つまり、冒頭の「毎年20万人の移民」を受け入れると、その第二世代、第三世代は、どんどんとその人口を拡大させていく、という事を意味する。単なる労働力の問題ではなく「わび」「さび」どころか「武士道」も失われた文化的衝突に発展する可能性がある。単に「移民歓迎」を唱えている人たちはそういうことも見据えて発言すべきだろう。

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