自動車の「世田谷ナンバー」が11月から導入されるとははじめて知った。4カ月山にいたので聞き漏らした。
新聞によると、このことに反対する区民132人が10月28日、「プライバシーが侵害される」などとして、保坂展人区長と区に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたというのである。金銭が目的ではない」として、賠償額は原告1人につき1円。
代表して記者会見した田中優子区議は「ブランド力のある品川ナンバーを使えなくなる不利益や、住居地を特定されることでプライバシーや平穏な生活が侵害される」と主張。さらに区が導入を申請する際に実施したアンケートは「設問や配布先が偏っている」と批判した。
世田谷ナンバーは国土交通省が募集した「ご当地ナンバー」で、11月17日から導入することが決まっている。同日以降に新規登録される区内の自動車は世田谷ナンバーが義務づけられる。保坂区長は「訴状が届いていないため、内容を確認でき次第コメントしたい」としている。
こんな訴状を持ってわざわざ東京地裁までやってきた「区民132人」ご一行様は馬鹿じゃないか、と思う。ブログ子も世田谷区民で当然クルマには品川ナンバーがついているが、「品川ナンバーにブランド力がある」とははじめて知った。当然、品川ナンバーが使えなくなることで不利益を被るなどというアホらしい話にも乗る気はない。
さらに「住居地を特定されることでプライバシーや平穏な生活が侵害される」というに至っては馬鹿も休み休み言えと思うばかりだ。「世田谷」ナンバーがついてればそりゃ世田谷に住んでいると思われようが、それが住居地の特定になるのか。プライバシーや平穏な生活権うんぬんにいたっては、アメリカや最近日本でも流行り始めた訴訟マニヤの同類としか思えない。
ブログ子はなにかというと「個人情報」を持ち出す最近の風潮には異論があり、学校のクラス名簿も作れなくなっているのは行き過ぎだと思っている。壬申戸籍に記載のあるようなことは明らかな個人情報だろうが、住所と名前などDV、ストーカーのケース以外、明らかにしてなにほどのことがあろうか。何でもかんでも隠して「へのへのもへじ」で済ますことの方が気味が悪い。
この田中優子区議が言うには「個人情報をさらして走るなんて、ナンセンスもいいところ。時代に逆行しています」というのだが、何を考えているのやら。ナンセンスなのは自分だろう。なんでも、みんなの党から区議選に出たものの「党が特定秘密保護法案に賛成したことを受け、私は離党届を出しました」とブログに書いているようだが、法案をよく読んでのことなのか疑わしい。
今のクルマは潰れるまで乗るつもりなので世田谷ナンバーとは無縁だろうが、今後は品川に住んでいると思われるのかもしれない。間違った個人情報を垂れ流して走るわけだ。