内閣情報局と自衛隊のテロ特殊部隊が必要だ

最悪の結末となった。前回このブログで人質交換の可能性が出てきたので「一抹の光明が見えてきた」と書いたが虚しくなった。遺族にさえモザイクのかかった画像が渡されることに違和感を覚えてこのブログでは殺害を確信させる映像をあえて掲載してきたが、今度ばかりはあまりのむごたらしさに掲載を見送った。

約10年前のイラク人質事件のときには時の小泉純一郎首相を被害者親族が声高に罵ったものだが今回、人質になった湯川遥菜、後藤健二両氏のご親族も、政府に対して最善の努力をしてほしいと懇請しつつ、政府や国民に対して感謝をし、迷惑をかけていることのお詫びをしていた。母親が日本基督教団田園調布教会の伝手らしいが社民党の福島瑞穂事務所の「仕切り」で無関係な「原発反対」を唐突に叫び安部首相に面会を求めて官邸に押しかけたのには違和感をもったが、こういう結末ではもはやどうでもいい。

長年の平和外交一本槍で世界は善人ばかりということでやって来た日本の外交は今回の事件で転換を迫られたといってよい。親日のトルコとヨルダン政府に「お願いする」ばかりで日本は何一つ独自の対応策を取れなかった。

o0309041313205127065海を越えて戦闘員を派遣できない日本としては情報戦の充実しかない。安部首相は「ISIL(イスラム)に責任を取らせると明言したが具体策となると何もない。例えば今回の事件で何度もナイフを振り回して2億ドルの身代金やヨルダンの女死刑囚との交換をせまった黒覆面の男だ。湯川さんと後藤さん2人の殺害実行犯と見られるばかりか、昨年夏以降、英米人5人が殺害された映像が公開されているが、これらの中では「ジハーディ(聖戦主義者)・ジョン」と呼ばれる黒ずくめの男が、英国なまりの英語で声明を述べている。

この男、英国への移民でイスラム国にわたって凶悪な殺戮を実行しているとみられる。英国や米国の情報機関はすでに身元を割っているとも伝えられるが、日本は未だにナゾの男でとどまっている。安部首相が「責任を取らせる」というなら、まずこの男を特定していずれシリアから出てきた時には地獄の果てまで追い詰める覚悟を公表して欲しい。

ISIL(イスラム国)は日本人2人を相ついで殺害しただけではあきたらず、「(日本の)国民がどこにいようとも虐殺をもたらす」と脅迫している。日本国内にもシンパがいると思わなくてはならない。人質をとって立てこもったりした場合、警視庁の特殊部隊があるがこれに任せるだけでやっていけるだろうか。事件はなにも東京ばかりで起こるとは限らない。他の都市が狙われるだろうし、近隣諸国が舞台になるかもしれない。警視庁や警察庁、海上保安庁などを超えてここは自衛隊にテロ対策の特殊部隊の創立を目指してもらう必要がある。

現在の立てこもり事件を想定した部隊では間に合わない。「イスラム国」や北朝鮮を見ても自動小銃やバズーカ砲を持っているのである。みなカラシニコフを自在に操っている。発光弾で立ち向かえる相手ではなくなっているのだ。

悪いことばかりではない。当初は民主党や社民党、共産党さらには「小沢一郎と山本太郎」の党などにお馬鹿な発言をするのがいたが、今日の国会を見ても全党あげてテロと戦うことを明言している。ならばブログ子のいう、しっかりした情報機関の創設と自衛隊にテロ対策の特殊部隊を創設することに賛成してもらいたいものだ。

手始めは「ジハーディ・ジョン」の割り出しだ。

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