週刊新潮の名大女子学生の実名・写真掲載を支持する

名古屋市の無職、森外茂子さん(77)を殺害した疑いで名古屋大の女子学生(19)が逮捕された事件で、5日発売の「週刊新潮」が女子学生の実名と顔写真を掲載した。記事は、女子学生の経歴や家族について取り上げた特集。週刊新潮編集部は「事件の残虐性と重大性に鑑み、19歳という年齢なども総合的に勘案した上、顔写真と実名を報道しました」とのコメントしている。

ブログ子は未成年というだけで被疑者の一切の実像を自動的に隠す風潮に疑義を呈してきた。例えば自分のサイト「八ケ岳の東から」では「ブン屋の世迷い言」の「感嘆 光市母子殺害事件の本村洋さん」 のくだりではすべてのメデイアで匿名にされてきた加害者の本名を書き、その理由も書き添えた。

あえて本名を出したのは、少年法と人権の名の下に加害者は「少年A」とされて警察、検察、裁判を通じて一貫してカーテンの陰に隠し通すのに、被害者側には名前はもちろん取り調べ内容も知らせないし、知る術もないという現行の法制度に疑問を感じるからだ。現実に少年「福田孝行」は少年法と判例を熟知していた。一審、二審の流れで「無期懲役」を確信したようだ。しかも日本の「無期懲役」は甘く、早ければ10年もしないうちに出獄できることを知っていて、友人に後の世論を決定的にすることになったあの破廉恥な手紙を獄中から出した。「無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上にひょっこり芽を出す」「犬がかわいい犬と出合った…そのまま『やっちゃった』…罪でしょうか」・・・

この事件と今回の名大女子学生の事件ではすこし事情が違ってきている。インターネットが当時と比較にならないくらい普及している。週刊新潮が写真と実名を出す前からも ネット上にはすでにこの女子学生に関する個人情報が流布していた。そうした中で週刊新潮が公表に踏み切った。ブログ子は何でもかんでも暴露する風潮には反対だが、今回その内容をみて公表した週刊新潮を支持する。

14230455100001理由は女子学生の高校時代の写真から事件の背景にあるものが少しわかってくるからである。可愛らしい今風の女性の名前だが、高校時代には、この高校ではリーダー部というらしいが一般にいう応援団の唯一の女学生として活動していた。ガクランをきて髪をバッサリ切りどこから見ても男子学生といった格好である。現在もガクランこそ着てないものの同じようなボーイッシュなスタイルで通している。精神医の診断を待たねばならないが素人にはこの女性には性同一障害があったのではないかとも思える。

ここで思い出されるのは同じく「誰か殺してみたかった」と2014年7月25日、同級生の女生徒を殺害した長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件である。容疑者は継母との会話の中で、猫を殺して楽しいことや殺人願望について語っていた。また小学校の給食への異物混入事件も起こしている。名大生も高校の同級生にタリュウムを呑ませた疑いが浮上している。

佐世保の事件もまたあつい匿名性の陰でわからないことが多すぎる。一方で父親が自殺するなどますます悲劇的な進行をたどっている。少年法は20歳未満の未成年者を、精神的に未成熟な半面、更生の可能性が高いことなどから「少年」と規定。61条では加害少年の氏名や容貌)などを推定させる記事や写真を「新聞紙その他の出版物に掲載してはならない」と定めている(罰則はない)。。もちろん尊重されるべき法律ではあるが、それよりも同じような事件の類似性の中から原因に行き当たるものをさがし出して再犯を止める方が先ではないか。

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