今朝のNHKニュースでもやっていましたが、「キツツキの背中に乗って飛ぶイタチ」というのには驚きました。「ニルスのふしぎな旅」(スウェーデンの女性作家セルマ・ラーゲルレーヴ作)そっくりです。14歳の少年ニルスが妖精によって小人にされ、ガチョウのモルテンやガンの群れと一緒にスウェーデン中を旅する童話ですが、写真で背中に乗っているのはイイズナ(イタチの仲間)で乗せているキツツキはヨーロッパアオゲラ(ヨーロピアン・グリーン・ウッドペッカー)です。
撮影したのはアマチュア写真家のマーチン・ルメイさん。BBCによると、ルメイさんは3月2日にロンドン近郊のホーンチャーチ・カントリー・パークで妻と散歩している時に、この光景に遭遇したそうです。あまりに面白いシーンなので投稿されたYouTubeではまたたくまに何百万というページビューになっていてルメイさんも「ぶったまげたよ」と驚いているとか。
ブログ子がいる八ケ岳にはアカゲラがたくさんいて、ガラス窓の外のダケカンバでよく虫をほじくっているのですが、写真はそんな悠長なものではなく、実のところイイズナがアオゲラに襲いかかったものの、アオゲラが驚いて背中に乗せたまま逃げ去る瞬間です。そういえばキツツキの目が驚愕でつり上がっています。このあと地上に低空飛行してイイズナは振り落とされたので事なきを得たそうです。
もう一つこの日、同じYouTubeに投稿された「発酵した野生リンゴ(crabapple)で酔っ払ったリス」には笑いました。crabappleというのは野生のリンゴのことで、一部地域ではこれでリンゴ酒を作りますが、小さくて酸っぱいので木に実をつけたまま放置されることが多いそうです。雨にあたって発酵することがあり、リスはこれを食べて酔っ払ったようです。
映像には投稿者の名前などないのですが夫婦の笑い声が入ってて、窓ガラス越しに撮影されたようです。高いところに上がってよろよろと半分落っこちてくるところや、バック転で二転三転するところなど笑ってしまいます。我が家のフラットコーテッド・リトリーバー犬「アーチャ」は梅酒のビンから取り出した梅の実を食べて酔っぱらい、窓ガラスから外にやってくるリスをみようとするのですがずり落ちてよろよろと千鳥足でした。それを思い出して、大笑いして、やがてしんみりしたことでした。