米ロサンゼルスの動物愛護団体は19日、今年で33回目となる「年間全国ヒーロー犬賞を発表した。本来は犬が対象の賞だが、今年は、犬に襲われた子どもを救った7歳の雌猫「タラ」に賞を授与する異例の措置を取った。
タラはカリフォルニア州ベーカーズフィールドに住むトリアンタフィロ家の飼い猫。昨年5月に一家の息子、ジェレミー・トリアンタフィロ君(4歳)が私道で隣家の飼い犬に脚をかまれた際、タラは突進してこの犬を追い払った。この様子を父親が撮影YouTube「My Cat Saved My Son(私の猫が息子を救った)」というタイトルで投稿したところ1日で200万回以上閲覧され、日本のテレビでも大きく報道された。
動画では、防犯カメラから見える家の前で自転車に乗って遊んでいたジェレミー君を隣の飼い犬が見つけ、クルマの陰を回りこんで、噛み付いた。自転車から引きずり降ろし足を噛んだまま振り回します。その時飛び込んできたのが飼い猫のタラちゃん。弾丸のように跳びかかってタックルを食らわせた。驚いた犬は逃走したところで、近くで水やりをしていた母親が駆けつけて坊やを助け上げた。ふくらはぎを縫うほどのケガだった。タラちゃんは犬を追跡したあとジェレミー君のそばに戻ってきて次の襲撃に備えるように見守っていた。