維新分裂 庇を借りて母屋を取るニヤけた男2人

裏切り常習・江田憲司(右)と借金王・松野順久の御両人

裏切り常習・江田憲司(右)と借金王・松野順久の御両人

維新の党が分裂した。橋下徹大阪市長は24日に開いた維新の党の「臨時党大会」で同党の解党を決議し、政党交付金の国庫への返納を目指すと表明した。「維新の党を作った者の責任」として必ず実行する考えを示し、「有権者の皆さん本当に申し訳ありませんでした」と謝罪、「維新の党は日本の国にとって百害あって一利なし」とも投稿し、松野頼久代表と陰で操っている江田憲司前共同代表らを批判している。相変わらず人心掌握に巧みなところを見せているが、世論は60%以上が分裂に批判的で、迫っている大阪府市同時首長選挙の行方も楽観できない。

ブログ子は維新の党の行方がどうなろうと大した関心はないが、片方の主役、江田憲司と松野順久という2人が虫唾が走るほど嫌いである。唇が薄く眉が下がった見るからにペテン師の風貌もさることながら、新党に潜り込んではひっかきまわしさんざその党の金を使いまわしては政界再編を画策する、その政治手法が嫌いなのだ。

例えば江田憲司。通産官僚だが役所時代から東大法学部卒をひけらかして大言壮語するので「嫌われ者」で通っていた。選挙下手だったが2008年に「官僚国家日本を変える元官僚の会」(脱藩官僚の会)を結成し、代表幹事に就任。2009年1月、自民党を離党した渡辺喜美のもとにすり寄り、みんなの党幹事長に座った。みんなの党ブームに乗り神奈川8区から出馬し、大勝して4選。

ところが渡辺喜美代表がスポンサーから借りた8億円の使い道で指弾され(選挙で子分の面倒を見るのに使ったのだが公にできず、為に野に下って落選)るや、みんなの党の14人を引き抜いて結いの党を結党し、さっさと維新の党に合流、共同代表に収まった。
2015年5月17日、維新の党が最大の政治課題として掲げてきた大阪都構想が大阪市特別区設置住民投票で否決され、党最高顧問の橋下徹大阪市長は市長任期終了後に政界を引退することを宣言し、江田も責任を取り党代表の辞職を表明した。そのときのセリフは「(橋下氏は)大阪の宝であり、日本の宝。あんなに突破力のある政治家はいない。いつかまた必ず必要にされる」とよいしょしたのだが、その舌の根も乾かぬうちに分裂騒ぎに発展した。

当初、維新の執行部では大阪系議員に限り「分党」を認める案で合意する寸前だった。そこに立ちはだかったのが、新党組とそりが合わない江田憲司前代表。合意寸前の両陣営に対しちゃぶ台返しをして(14日産経の記事)「これは戦争だ。何を恐れているのか」と松野氏らを叱咤したという。

もともと政界には江田嫌いが多い。永田町関係者は「かつて通産省にいた江田氏は橋本龍太郎首相のもとで首相秘書官を務めていました。実はそのころから嫌われ者なんです。虎の威を借る狐とでもいいますか、とにかく態度がでかいし、性格が悪い」と話す。

みんなの党の渡辺喜美前代表(62)が8億円借入金問題で騒がれたとき、「情報を流したのは江田じゃないか」と指摘する声があった。渡辺が集めた金を使っておきながら、恩人を刺すなど見下げ果てた行動だが、『江田ならやりかねない』というのが永田町関係者の間ではもっぱらだった。

敵の敵は味方、とばかり、橋下徹大阪市長は9月21日、昨年解党したみんなの党の代表を務めた渡辺喜美前衆院議員と名古屋市内で会談した。会談で江田氏に関する話題が出たかどうかについて聞かれると「あったか、なかったかも含めて申し上げないことにしたい」と述べるにとどめたが、裏切りの内容でも聞き出したのかもしれない。。

江田に操られている松野頼久・維新の党代表も危ない存在だ。父親は政界の寝業師だった松野頼三だが、本人は12億円もの借金を抱える、赤絨毯の借金王と言われている。大借金でもフェラーリとベンツは手放さない。永田町ではホステスと見紛うほどのド派手な格好が注目を集めたこともある素子夫人に頭が上がらなとかで大借金もかなり無理をして、高級住宅が並ぶ渋谷区松濤に家を建てたためだという。壁面に石のタイルを貼りつけ、一見すると博物館のような建物で地下には夫人の趣味でカラオケルームが備え付けられているとも。

政党交付金欲しさの泥仕合だが、それが振り込まれる銀行通帳と印鑑は大阪組が握っているとあっては、大阪組に有利である。残留組はみんなの党ブームや維新ブームにあやかった連中で選挙に弱いとあっては、合流先の民主党の岡田克也代表代表も腰が引けるであろう。

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