小細工を弄する韓国外交には正攻法が正解

abe-kune安倍首相と韓国の朴槿恵大統領による2日の日韓首脳会談では、会談後の共同記者会見や、合意事項などを明記した共同文書などの発表はなく、首脳同士の食事会も開かれなかった。

韓国政府は中国の求めに応じ、中国の李克強リークォーチャン首相の訪韓を「公式訪問」と位置づけ、個別の夕食会も設定したのに対し、日韓首脳の昼食会は見送られた。

韓国側が固執する慰安婦問題については「早期の妥結を目指して交渉を加速させていくことで一致した」ものの、具体的中身や方向性には言及しなかった。韓国側は「早期妥結」について、安倍首相に「年内」と明言することを求めたが、首相はこれを突っぱねたという。さらに朴氏主催の昼食会などを交換条件に譲歩を迫ってきたが、日本側はこれも拒んだ。安倍首相は周囲にこう苦笑したという。

「昼飯なんかで国益を削るわけにはいかない」

昼食会を蹴飛ばしたため、首脳会談後、安倍首相はソウル市内の焼き肉店で駐韓大使らと昼食をとった。店側によると、首相一行は韓国牛の霜降りロースのセットと味付けカルビを注文。昼食時間は首脳会談と同じ約1時間45分で、「カルビは残さずに食べた」という。

アメリカに日本と協調路線を取るように迫られての日韓首脳会談である。サシで会うのが嫌なので中国入れての3か国会談の途中に日韓首脳会談ときた。妥協せざるを得ないのは韓国の方なのに、それでもなおもこれだけの小細工を弄してくるのが韓国外交である。

日本側は「慰安婦問題は、日本は日韓基本条約を含めたさまざまな条約の中で、解決済みと」で押し通した。朝日新聞が誤報を認めたにもかかわらずいまだに公式(政府の)謝罪を言い募る韓国には日本は辟易している。相当な補償金すら韓国に渡っている。ただ韓国政府が慰安婦に渡していないだけである。

「早期の妥結を目指して交渉を加速させていくことで一致した」というのを意訳すれば「このまま塩漬けにする」ということである。しかし今回の首脳会談を受けて朝日新聞は「補償などは法的に解決済みでも、何らかの形での元慰安婦への支援は可能だということに含みを残している。現に元慰安婦に償い金を支給したアジア女性基金が平成19年に解散した後も外務省が続けるフォローアップ事業がある」と言い募っている。まだ「追い銭を払え」というのだ。どうかしている、朝日新聞は。

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