テロは守る方が難しい 

厳重な警戒下に置かれていたはずの靖国神社でトイレが爆破された。爆破といってもドアが壊れた程度で鉄パイプと乾電池が見つかっていたというから日本の過激派の犯行くさい。日本の過激派は基地に向けたロケット弾発射をしているが2、30年前からこの程度の破壊力にとどまっている。パリの連続テロなどの破壊力と比べると幸い「軽微」にとどまっているが、プラスチック爆弾などが海から入ってくるかもしれない。

テロとの戦いでは情報収集力の強化など遅まきながら対策が練られてきたが、攻める側より守る側が圧倒的に難しいという一面がある。しかも攻める側の何百倍、何千倍もの金がかかると来ている。

守るは難し、というその弱さを見せつけたのが下の写真。

厳重な警備をしり目に檀上を散策するネコ。

厳重な警備をしり目に檀上を散策するネコ。

1月16日、トルコのアンタルヤにて閉幕した G20サミット。テロ事件が頻発しているトルコでの開催ということで、治安当局は厳重警戒であたっていた。世界20カ国の首脳が一堂に会するメイン会場はとりわけセキュリティも万全だったはずだ。けれども、その警備陣を楽々と突破したのが……ニャンコ!。

会場はこれから登場する首脳たちを待ってざわざわしていたものの、まだ誰もいないステージの裏から2匹のネコが悠々と登場、もう1匹も続いて前面から檀上に。3匹は、しばらくウロチョロしたあげく、飾りつけの花の匂いを嗅いだりして、ゆったりと退場した。

多くのカメラマンがいたので一斉に「G20 の壇上にネコが登場」と報じ、世界の笑いを誘った。しかし安全上から見るとこれはトルコ警備陣の大失態。ネコやイヌに爆薬や携帯を持たせて刑務所や人ごみに潜り込ませる犯行はいっぱい報告されているのである。

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