本家・台湾も迷惑する「民進党」の明日なき合併

民主、維新両党は14日、国会内で両党代表らによる新党協議会を開き、27日に結成する新党の名称を「民進党」とすることを正式に決めた。

民主党は「立憲民主党」を主張したが、民主党を脱藩、維新に流れてそこも分派した出戻り組が主張する「民進党」に押し切られた。ルーピー・鳩山やイラ菅を輩出してせっかく手に入れた政権も3年で手放し、今や支持率は自民党が37.9%、民主党が8.9%、(NHK14日)という1ケタの惨状である。

「民主党が嫌いですか」のワケ。1996年9月、民主党結党大会での菅直人、鳩山由紀夫両代表ら幹部。

「民主党が嫌いですか」のワケ。1996年9月、民主党結党大会での菅直人、鳩山由紀夫両代表ら幹部。


「民進党」は「新進党」からスタートした民主党からもらったものだが、そんなこと誰も覚えていない。台湾の民進党のパクリではないかと批判ごうごうである。台湾の民主進歩党(民進党)の楊報道官は14日、「同じ名前の友党が増え、親近感を覚える。祝意を表する」とする談話を発表したもののそれは外外交辞令にすぎず、台湾民進党の地方議員は「台湾の民主主義を勝ち取って(今回国民党から政権を奪取した)きた我々とは背景が違う気がする。あまりうれしくはない」と漏らした。

菅義偉官房長官は14日の記者会見で「党名よりも政策に関する議論が本来あってしかるべきだ」と述べ、“政策不在”の党名決定に疑問を呈した。民主党の新しい自虐キャッチコピー「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」が話題を呼んでいる。このあと「そんなあなたへ。すぐに信じなくてもいい。野党として、止める役割をやらせてください。」と続くのだが、綱領より先に党名を決めたことで「綱領を反映していない党名」とのイメージも拭えない。まもなく新党名での世論調査が出るだろうが、マイナス金利かゼロベースという金融事情並みになるのであろう。

中でも旧維新への風当たりは相当なものだろう。ブログ子もその一人だが、この党は「裏切り」と「乗っ取り」を常としてきた。上述のように松野頼久代表ら維新の半分は民主党からの出戻り組である。残り半分はお人よしの渡辺喜美みんなの党代表が化粧品会社長から借りた8億円で比例区で当選させてもらっていながら、8億円を指弾されて失脚するやさっさと維新に走った「裏切り」集団である。維新を「乗っ取り」江田憲司共同代表になるや今度は本家の維新を「維新」と「おおさか維新」に分裂させ、民主党に解党して新党設立を迫るという、仁義なき集団が支持を集めるわけがなかろう。

次の総選挙の結果が読める。出戻り組はすでに各選挙区に民主党は候補者を擁立しているからこれとの軋轢が予想され、半分以上落ちる、みんなの党から比例で出た10人前後は本来議席を返上するべきだが、それもやらず知らぬ顔して出たところで全員議席獲得は無理である。早い話、壊滅するのが見えている。

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