電車の上に「猫がいる」 遅れ出るも誰も怒らず

広島市南区のJR広島駅で12日朝、山陽線の電車の上に猫が乗り、19分発車が遅れた。屋根の上で悠然とたたずむ猫の姿がツイッターに投稿されると、リツイート(転載)は1500件超に。「これは怒れない」「平和だなあって穏やかな気持ちになった」と話題を呼んだ。

悠然とたたずむネコ

悠然とたたずむネコ


「猫がいる」。12日午前8時35分ごろ、車掌から駅に連絡が入った。白市発岩国行き普通電車(8両)の4両目の屋根。駅職員が駆けつけると、猫は職員の目の前でいったん線路上に飛び降り、再びホームに上がって去っていった。

この間、車内に「車両の上に猫がいるため、運転士が確認しています」というアナウンスが流れた。ツイッターの投稿によると、その瞬間、「車内が笑顔に包まれた」という。

JR西日本広島支社の広報担当者は「電車の上に動物が乗ったのは聞いたことがない」と苦笑し、「『ホームに近寄らないで』という駅のアナウンスも猫には伝わらなかったのでしょう。猫もお客さんも無事で良かった」。 (毎日新聞)

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近頃は電車の遅れに「どうしてくれるんだ」と文句をいう人がいる。何でもかんでも他人のせいにする風潮は日本をぎすぎすさせている。まあ、ネコでは文句を言えないということもあるが、「車内が笑顔に包まれた」というのもいいし、駅員のしゃれたコメントもすばらしい。こういうニュースを聞くと、日本はいい国だと思う。

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