ブログの亭主は金曜日に「山上げ」の予定だった。歳のせいか猛暑がつづくと汗疹が出るようになった。ところが涼しくなったので、参院選開票速報を見てから上がることにした。
各紙揃って予想は「自公大勝」「会見勢力3分の2うかがう勢い」だ。しかしブログ子の関心は別なところにある。一つは社民党が消滅する瞬間を見られるかもしれないことだ。幸か不幸か2議席改選を迎えたが、吉田忠智党首は落選確実、福島瑞穂前党首も危ういという。55年体制を謳歌した社会党はブログ子が学生運動した時代にはクラスにまでオルグが入ってきた。それが「前現揃って討ち死に」という断末魔かもしれないのだ。
もう一つは小沢一郎が「裸の王様」になり、聞くだにおぞましい「生活の党と山本太郎となかまたち」という政党が政党要件を欠き雲散霧消する可能性が大である。彼が田中派の四天王時代から知っているが、 主義主張などどこかに置き忘れ、そのときそのときで党を作っては消しを繰り返してきた。政党助成金だけは独り占めで国会議員で2番目の「金権」であるが、それが最後の瞬間を迎えるかもしれない。これを見ずして何とする、の心情である。
明日は午後9時開票が始まると同時に当確がどさっと出る。日付が変わる頃にはほとんどの結果が出る。社民党比例だけは、前回の菅直人滑り込みのように明け方までかかる可能性があるが、朝、八ケ岳に出かけるころには結果を見届けることができよう。
同時に東京都知事選の最後の追い込みスタートだが、こちらには興味がない。舛添要一前知事が消えてくれただけで満足である。
それにしても出馬に手を挙げたのが欠陥人間ばかりであることよ。小池百合子が今のところ先頭を走るが、政界渡り鳥が災いして安倍政権から距離を置かれ、この先が見えないので都知事に活路を見出したのだろうが、身体検査では金の方で「真っ黒」と週刊誌に見出しが躍る。大丈夫か。自民党都連が擁立した増田寛也氏は出馬を決めたが、岩手県知事時代、小沢一郎とうまくやっていたということはなにやらきな臭い。
噴飯物が”女たらし”石田純一の出馬宣言である。 「普通の市民と政治がかけ離れている。野党統一候補なら、思いを力に変換できる」。都内での記者会見でぶちあげたが、セコさゆえに追われた人物のあとは実務型が求められている。どうみても韓国の国家予算と同じ東京都の舵を取れる人物とは思えない。共産党も民進党もほかの人間を立てようとしているのに「野党統一候補なら」と条件付けている。土台、ありえない話の売名行為としか思えない。
市民団体からの要請を受け、出演しているコマーシャルのスポンサーとの調整も進めている、というが、この市民団体というのは共産党系ではないか。どうせなら吉永小百合を出せばよかった。
石田純一と吉永小百合はこのところ赤旗まつりやシールズの集会に盛んに登場して、二人は今や「共産党の広告塔」である。石田純一は「ホーマツ」だが、吉永小百合なら小池百合子と互角いやそれ以上に戦える。
顔ぶれを見る限り、「劇場型選挙」もいいところだ。「伏魔殿」と言われた時代から都庁を知っているが、頭は「軽い人物」でも役人がしっかりしていればなんとかぼろを出さずにすんだ。横山ノック大阪府知事や青島幸男都知事がいい例だ。ノックの副知事を務めた「H」氏とはブログ子は彼の静岡時代から昵懇だったが「こんなアホとはやってられない」と辞表を叩きつけた人物だ。
今の都庁に「こんなアホとはやってられない」と言える人物はいるのだろうか。