天皇皇后両陛下は2日、皇居の外にお出ましになり、すれ違う皇居一周ランナーや満開の花見客と言葉を交わしながら数分間の散策を楽しまれた。予定にないお忍びで、ほとんどのマスコミはノーマーク、たまたま居合わせた朝日新聞が数葉のスナップの撮影に成功、「特ダネ」になった。
普段は皇室記事を大事にしている産経も撮影できず、たまたま居合わせた系列局のFNNからの借用写真で間に合わせて「追っかけ」記事を掲載したが、朝日の記事といえば一切敬語を使わないことで有名。昭和天皇の崩御の際も、社内で「死去」を見出しに取ろうという動きがあったほど(結局「崩御」を使用)。その新聞だとどんな記事になるか、一興として紹介する。
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両陛下、「お忍び」で皇居外を散策 遭遇の通行人、驚く
天皇陛下は2日朝、皇后さまとともに皇居外周を散策した。両陛下は毎朝、皇居内を散策するのが日課だが、皇居の外に出るのは珍しい。午前7時半過ぎに北の丸公園側の北桔橋(はねばし)門から皇居外周へ出ると、互いに腕を組み、見頃を迎えたオオシマザクラやシダレザクラを会話をしながら楽しそうにめでていた。
突然の「お忍び」の散策に、遭遇したランナーや通行人は驚いた様子で、立ち止まってあいさつをしたり携帯電話で撮影したり。両陛下は足を止めて声をかけるなどし、乾通りにつながる乾門の前では手を振ってこたえた。5分ほどの外周の散策を終えると、乾門から皇居へ戻った。
両陛下は2014年4月にも同様のルートで皇居外を散策し、周辺のサクラを眺めたという。(多田晃子、島康彦)