「誤報の朝日」こそ報道すべき、息子による謝罪碑撤去

朝鮮半島で女性を「強制連行」したと偽証した吉田清治氏(故人)が建てた謝罪碑を「改変」したとして、元自衛官の奥茂治氏が韓国の警察に一時拘束され、いまだ出国禁止措置が取られている。

吉田清治氏が建てた「謝罪碑」。日本語とハングルで謝罪文が書かれている

この碑は、韓国の国立墓地「望郷の丘」にある。今では詐話師と断じられている吉田氏が1983(昭和58)年に著書の印税で建立し、「日本の侵略戦争のために徴用され強制連行され」などと、実行を指揮した一人として謝罪文を刻んだ。そのうえ韓国の報道関係者の前で土下座するパフォーマンスを繰り広げた。日本では朝日新聞だけが、「たった一人の謝罪」との見出しを付け、土下座する吉田氏の写真とともに大きく報じた。

 

「慰霊碑」と書き換えられた新しい碑。

暴力で無理やり朝鮮人女性を強制連行したなどとの証言や済州島に部下を連れて上陸し、泣き叫ぶ女性をトラックで強制連行したなどと書いたが、これが真っ赤な嘘であることは、現代史家の現地調査などで証明されている。証言をたびたび報じていた朝日新聞も虚偽だと認め、関連記事16本を取り消している。

 

 

奥茂治氏

今年になって吉田氏長男が「父が発信し続けた虚偽によって日韓両国民が不必要な対立をすることも、それが史実として世界に喧伝され続けることも、これ以上、私は耐えられない」と、謝罪碑の撤去を持ち掛け、引き受けたのが奥氏である

奥氏は、「遺族の権限で撤去が可能」と考え、現地に出かけてクレーンで撤去しようとしたが頑丈で無理とわかり、謝罪碑の上に「慰霊碑」と記した別の碑文を張り付けた。墓地の管理事務所へ事前に届け出ても許可されない可能性があると考え、無届けだった。事後に理由と連絡先などを書いた手紙を送った。それを見た韓国警察から出頭要請を受け、拘束は「覚悟の上」で再度韓国に渡った。韓国側はわざわざ手錠姿をメディアの前にさらし、拘束したが、自主的に入国した人物だけに釈放するしかなく、それでも出国禁止措置をとって奥氏を韓国にとどめている。

これを報じた産経新聞の取材に奥氏は「韓国人が吉田証言の嘘を知るきっかけになれば」と動機を話している。韓国民の前で慰安婦のウソを語られては困るから、いまだにその機会はないが、菅義偉官房長官は「必要に応じて在外公館などを通じて適切な支援を行っていきたい」とした。

土下座する吉田清治氏を取り上げた朝日新聞の記事(昭和58年12月24日付)

吉田証言のために旧日本軍による「慰安婦狩り」が行われたなどの嘘がまかり通り、「反日無罪」の韓国の風潮によって日本大使館や領事館の前に「少女像」がどんどん建てられている。そに上、親北政権の文在寅大統領の誕生で、朴槿恵時代に「最終的かつ不可逆的に」解決されたはずの日韓合意もちゃぶ台返し寸前である。

いまこそ諸悪の根源となった、吉田清治の嘘の謝罪碑が息子によって「撤去」されたことを報道すべき時ではないか。読売新聞が27日になって簡単に報じたが、あとの新聞は軒並み知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる。朝日新聞こそ真っ先に報道すべきではないか。でないと「誤報の朝日新聞」が定着する。

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