貴乃花親方の理事解任は当たり前だ

協会の臨時理事会を終え、そうそうに部屋に戻った貴乃花親方

日本相撲協会は28日、貴乃花親方(45)=元横綱、本名花田光司、東京都出身=の理事解任と2階級降格を決議した。来年1月4日に開く臨時評議員会で正式に決まる。

ブログ子が早々と「理事解任」と結論を書いたとおりでまったく妥当だと思うが、余計な一文がついている。八角理事長自ら「2月の理事選挙に出ることは可能だ」とつけ加えていたから、若乃花親方擁護論があるなか妥協した「大甘」処分だといいたい。

協会への報告をしなかったことについて、若乃花親方の言い訳として「ほかの部屋の力士なら報告したろうが自分の部屋なのでもう少し調べてから」云々とわけのわからない弁明が紹介されていたが、普通の会社、ないしは社会では通じない。上への「「報(告)連(絡)相(談)」はイロハのイである。

こんな言い訳が平気で通るところは、国技など名ばかりで、「無理編に拳骨」の特殊社会である何よりの証拠だろう。相撲は「興行」だと書いたが、格闘技ではあるが、阿吽の呼吸も技のうち、スポーツに名を借り、さらに神道というオブラートで包んだ「神前興行」なのだ。だから法律論や安っぽい正義感で批判しても始まらない。

それにしても相撲協会の第三者調査委員会から評議員、テレビのワイドショーのコメンテーターまで元検事、ヤメ検、弁護士ばかりである。稼ぎ時とばかり画面にあふれているがおかしくないか。何度も言うが、興行で成り立っている世界に法律を振りかざす輩が何の役に立つのか。また「相撲記者クラブ会友」とかいうのが盛んに解説しているがこれもおかしい。理事長以下出席した芸者、ホステス付き懇親会で「名ばかり会費」で遊んでいて、協会批判のコメントができるのか。

貴乃花親方のガチンコ精神を讃える週刊誌というのもちゃんちゃらおかしい。「興行」の世界にガチンコは、聞こえはいいがドン・キホーテ以外の何ものでもない。テレビで貴乃花の仏頂面はこれ以上見たくない。

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