韓国と北朝鮮は17日、平昌冬季五輪のアイスホッケー女子で南北合同チームを結成することや、開会式で朝鮮半島を描いた「統一旗」を先頭に南北合同で入場行進することで合意した。
薄青色に白い朝鮮半島が描かれた統一旗は見るからに寒々としているから、寒空によく映えることだろう。文大統領は何でもかんでも五輪に政治を持ち込みたいのだろう。すぐまた北に裏切られてほぞを噛むのが目に見えるようだ。
勝手に行進すればいいが、捨て置けないのはアイスホッケー女子を南北合同チームで戦うという、スポーツ音痴丸出しの決定である。学生時代アイスホッケーの試合に駆り出されたことがある。スピードスケートしか知らないというのを、「それでいい、立ってるだけでいい」と無理やり員数合わせでホッケー靴をはいたのだが、体当たりを食って場外まですっ飛んだ。アイスホッケーというのはヘルメットを脱ぐと蒸気が噴き出すほど激しい格闘技である。
アイスホッケー女子韓国代表のマリー監督は16日 「五輪がこれだけ迫った中で議論が出てくるのは衝撃的。私たちの選手への被害は避けられない。北朝鮮の選手を起用しろという圧力が生じないことを願う」と述べた。そりゃそうだろう。チームワークとパスワークは一朝一夕に出来上がるものではない。連係プレーなど望みようもないからあとは激しい個人プレーになろう。時速100キロを超えるパックが直撃すれば骨折も日常茶飯だ。それをやれというのだから結果は悲惨なことになろう。
韓国の文在寅大統領の言うことがまた馬鹿丸出しである。(南北合同チーム結成で)「戦力が大きく向上するとは思わず、むしろ息を合わせる努力がさらに必要になるかもしれない。南北が一つのチームで臨めば歴史の名場面になる」と述べたかと思うと「アイスホッケーが国民の関心を集め、不人気種目としての悲哀をそそぐ良い機会になるのではないか」。
大統領がこうなら、李洛淵首相も「(もともと女子チームは)メダル圏内にあるわけではない」といい募って物議を醸した。選手軽視」「成績度外視」での北朝鮮への叩頭(こうとう)外交は国内でも反感が高まっているという。
《 実力ではなく、南北融和という政治目的で北朝鮮選手の出場を五輪開幕間際になって推すことに、特に若者らの反発が強い。朴槿恵前大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告の娘の名門女子大への裏口入学といった「不公平」に憤り、大統領選で文氏を支持した層が今度は文氏が進める「不公平」な北朝鮮参加に“ノー”を突き付けているわけだ。》(産経新聞)
不可逆的解決を約束した日韓合意を反故にするようなろくでもない検証を公表したばかりのこの大統領。北に何度騙されたか検証もしないで、ふたたび北朝鮮に揉み手である。
馬鹿らしくてみてられない。