ブログ子が敬愛する山本夏彦の言葉である。
「身辺清潔の人は、何事もしない人である。できない人である」
「男が助平なら女も助平に決まっている」
男が甘言、妄言、虚言を駆使して女にすり寄るのは種の保存の上からして当然のことであると思っている。ただ似非文明の下で男女平等とかセクハラの名で糾弾されるものだから、本能丸出しを差し控えているだけである。
夏彦先生はこうも言っている。「私は衣食に窮したら、何を売っても許されると思うものである。女なら淫売しても許される。ただ、正義と良心だけは売り物にしてはいけない」
悲しいかなその「正義と良心」を売り物にする週刊誌、新聞、テレビのおかげで、米朝会談や中国が世界でくりひろげる横紙破り、ロシアの恐ろしい反体制派狩りなどにはそっぽ向いて、日本は朝から晩まで下ネタ流行りである。
【その1】
週刊新潮による福田淳一財務事務次官(58)の下ネタばらし。女性記者に、「旦那は浮気しないタイプなの?」「予算通ったら浮気しようね」「おっぱい触っていい?」「手縛っていい?」といったとか言わなかったとか。
記者とのやりとりを録音した音声を公開され、どうやらクロのようだが、週刊誌を訴えるとともに財務省ぐるみで先延ばし作戦。曰く「一方の当事者である福田事務次官からの聴取だけでは、事実関係の解明は困難であることから、財務省の記者クラブ加盟各社に対して、各社内の女性記者に報道に示されたようなやりとりをした女性記者の方がいらっしゃれば、調査への協力をお願いしたい」。
どこのメディアでも上司に当たる政治部長が部下の女性記者に「名乗り出よ」というわけがない。パジャマで自宅にいた次官を近所のバーに呼び出すか呼び出されたかしらないが、そんな取材方法、指弾されるのがおちであろう。
財務次官になるくらいだから当然エリート。神奈川県立湘南高校卒、東大法学部卒。司法試験合格。1982年大蔵省入省で同期組には、片山さつき(自民党参議院議員)、迫田英典(元国税庁長官)、佐川宣寿(元国税庁長官)などがいる。
【その2】
新潟県の米山隆一知事(50)は17日、記者会見し、不適切な女性関係を認めて辞任を示唆した。ただ、「1日、2日、整理する時間を与えてほしい」と述べ、進退表明を先送りした。
「週刊文春」が米山氏の女性問題を掲載する見通し。米山知事は、15日に取材を受けたとした上で「(文春に指摘された)事実関係がものすごく違っているわけではない。詳細は意思決定したときの記者会見でお話ししたい。女性問題です」と述べた。
米山氏は平成28年、3期務めた泉田裕彦前知事の任期満了に伴う知事選で、共産、社民両党などの推薦で無所属として立候補して当選した。灘高、東大医学部卒で司法試験もに合格した秀才で、もともと自民党や日本維新の会から出馬していたが何度出ても田中真紀子に敗れ比例復活もならなかった。
それが、東京電力柏崎刈羽原発再稼働に慎重だった泉田氏の「路線継承」を掲げ、共産、社民両党推薦で出馬するやかつて自分がよって立った自民、公明両党推薦の候補らを破って当選した。そのとたん手のひら返しで反原発一筋。「福島第一原発事故の検証なしに、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の議論はできない」と凍結宣言した人物。
昨年9月、東京新聞記者を批判した石平氏の投稿に対し、米山氏は「吐き気を催すほど醜悪だと思う」などと投稿していた。 石平氏は「私への差別的発言はさることながら、知事職とはまったく無関係のところで多くの人々に悪質な攻撃を仕掛けまくっている点からしても、彼が知事になったことはそもそもの間違い。知事を辞任することこそは、新潟県民にたいする彼の最大の貢献となろう」と早々と変節漢へ「惜別の辞」.。
共通しているのはエリート中のエリートであること。ただこの種のエリートは、女の方から寄ってくるという傾向があるので、本人には女性もまたどうにでもなるという思い込みがありがちだ。男尊女卑型が多いのも共通している。
それだけにこの2人のように「女で失敗」も多いのだ。誰にも同情されずに消えていくのみであろう。