東京都目黒区のアパートで両親に虐待された末に死亡した船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)は、ひらがなの書き取り帳に「反省文」を残して死んでいった。
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ママ、もうパパとママにいわれなくてもしっかりと じぶんからきょうよりか もっともっとあしたはできるようにするから もうおねがいゆるしてゆるしてください おねがいします ほんとうにもうおなじことしません ゆるして
きのう ぜんぜんできてなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおす
これまでどんだけあほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだからやめるので もうぜったい ぜったいやらないからね わかったね ぜったいのぜったいおやくそく あしたのあさは きょうみたいにやるんじゃなくて もうあしたは ぜったいやるんだぞとおもっていっしょう
けんめいやって パパとママにみせるぞというきもちで やるぞ
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これを発表した警視庁捜査一課の幹部や、民放のアナウンサーは読みながら涙にくれたという。ましてこ張り裂けそうな一文を新聞で読んだ多くの一般の人とて同じであったろう。
把握しながら結果的に見過ごした愛媛県と目黒区の児童相談所には非難が殺到していて小池真理子東京都知事も児童相談所の体制強化を表明。加藤勝信厚生労働相も児相の対応について、省内の専門委員会で検証する方針を示した。 しかし毎度繰り返される児童虐待へのその場限りの対応に終わるとしか思えない。
やはり己は安穏に暮らしながら残酷な仕打ちに終始した両親への非難がまず最初であろう。涙なくしては読めない文章を残して逝った船戸結愛ちゃん=当時(5)=の父親で無職の船戸雄大被告(33)(傷害罪で起訴)と、母親の優里容疑者(25)(保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕)の2人が送検される時の無表情な写真を見ると、腹立たしいばかりでなく、こんな人非人からもっと早く引き離す方法がなかったのかと思う。
昨年も多くの幼児虐待事件がありそのたびに、ブログ子は「無理とわかっていうのだが」幼児が受けたと同じ虐待をその加害者に与える方法を検討すべきだと訴えてきた。
結愛ちゃんの部屋には室内灯が取り付けられていなかった。結愛ちゃんは自分で目覚まし時計をかけて毎朝4時頃に起床し、暗い部屋で平仮名の書き取りをさせられていたという。真冬でも暖房をつけず、一人で暗い部屋に放置され、ベランダに出されて足の裏は凍傷になっていた。
結愛ちゃんの遺体を司法解剖した結果、免疫に関わる「胸腺」の重さは同年代平均の5分の1程度だった。杏林大医学部の佐藤喜宣名誉教授(法医学)によると、長期間、継続的に虐待を受けた子どもにみられる傾向だという。
日本にはないがアラブには「目には目を」がある。むち打ち刑や石打ち刑と同じく、父親の船戸雄大被告(33)には量刑とは別に、これと同じことを真冬に味わわせねばならない。