「NHKから国民を守る党」なんと26人当選

先の統一地方選半戦で、「NHKから国民を守る党」が首都圏や関西のベッドタウンを中心に47人が立候補し、26人もの当選者を出したのには驚いた。

その中には、NHKの「おひざ元」ともいえる渋谷区議選で当選した元北海道テレビ(HTB)社員の金子快之(やすゆき)氏(45)、荒川区議選では現役アイドルの夏目亜季さん(28)が当選していて、13人いる現職議員と合わせると、勢力は39人に拡大。7月の参院選では国政進出を目指すという。

「NHKから国民を守る党」は、元NHK職員の立花孝志氏(51)=写真右=が13年に立ち上げ、代表に就任。NHKの集金活動に悩む人に対して「NHK撃退シール」を配るなどの活動を展開している。立花氏は15年に千葉県船橋市議に当選し、市議を任期途中で辞任して16年に都知事選に出馬した際には、政見放送で「NHKをぶっ壊す!」と連呼したことが話題になった。17年に葛飾区議に当選している。

ブログ子もNHKにはいささか不信感を持っている。ホテルの部屋にあるテレビから受信料を取るとか、ネットに全番組を流すため躍起になって民放連と話をつけようとしたりしている。ネットでテレビを見られるのは大賛成だが、これも将来は受信料徴収の下心が見え見えだ。

不偏不党のはずが、慰安婦など性奴隷番組13本も作った女性プロデューサーを定年まで在職させたり、有り余る収入をあちこちに隠した予算を作ったり、守銭奴もかくやというNHKの体質にはうんざりだ。

しかし、北の大地の雪の中に何日もテント暮らししながらフクロウやキタキツネや希少な野草を追いかける番組はNHKでしか作れない。スポンサーの顔色をうかがい、取材費と相談しながらつくらねばならない民放では逆立ちしてもできないことだ。

だから「親方日の丸」気質丸出しの経営者には不満を持ちながらもきちんと受信料を払っている。国家の管理を受けながらも不偏不党を目ざす現行の制度は英国の国営放送、BBCを見習ったものだ。日頃、「自然百景」や教育番組を好んで視聴している身としては、これで良いと思っているので、「NHKから国民を守る党」の躍進には首をかしげる部分もあるのだが、だらしない既存野党の体たらくを見ると、国政に進出すると、面白いことになるのではないかとも思う。

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