「先輩方が築いた遺産を全て食いつぶしたのはあなただ」━━ 社民党臨時党大会(14日)で、照屋寛徳衆院議員(衆院沖縄2区)が福島瑞穂党首を面罵する場面は見ものだった。続けて、「心底むなしい、悲しい。総選挙を勝利するには、あなたが衆院にくら替えして立候補しなさい」と(修羅場のない)参院比例代表枠ばかりで当選を重ねてきた党首に、衆院へのくら替え要求を突き付けた。
社民党はこの大会で、希望する党員・地方組織の立憲民主党への合流を認める議案を賛成多数で可決した。源流の社会党からの軌跡をたどるならば、「55年体制」で常に自民党に次ぐ第二党を誇り、一時は衆議院のの36%を占める166議席を誇った社会党だが、社民党に看板を付け替えても衰退は止まらず、これでさらに痩せ細り、国会議員4人のうちく3人が離党する事になった。社民党に残るは福島瑞穂党首ただ一人である。
産経抄を借りると、お笑いタレント、劇団ひとりならぬ「政党ひとり」である。落ちるところまで落ち、来年早々にもありそうな総選挙では勝ち目もなく消滅がほぼ確定的だ。
瑞穂(みずほ)とは、みずみずしい稲穂のことである。稲が多く取れることから瑞穂の実る国ということで、「瑞穂国」(みずほのくに)とは日本国の美称である。親は日本の役に立つ女性になってほしいと名付けたのだろうが、この人がやってきたことは日本を毀損することばかりだった。
そんな人物でも悪夢の民主党政権時代、それもルーピー鳩山内閣で消費者・少子化対策担当大臣に就任するのだから皮肉なものである(もっとも途中で罷免されたが)。 「自衛隊は違憲」と宣言していた社民党からの入閣である。
2010年3月1日の衆議院予算委員会で早速自民党の佐藤正久から「自衛隊は合憲と認めるのか」と突っ込まれると「閣僚として発言は差し控える」と逃げていたが、ついに「内閣の方針に従う。自衛隊は違憲ではない」との答弁するに至った。
日頃偉そうに批判していても「日和る 」のである。
先の照屋寛徳の追及に福島瑞穂党首は「私のみが社民党を食いつぶしてきたと言われるのは極めて残念だ」と反論していた。確かに「食いつぶし」た元凶は他にもいる。
土井たか子社会党党首は北朝鮮の拉致実行犯、辛光洙(シングァンス)元死刑囚の助命・釈放嘆願書に署名した「極めてまぬけな議員」(官房副長官当時の安倍晋三前首相の発言)である。これには元党首の村山富市元首相も署名している。 土井たか子は、拉致被害者家族の協力要請には知らん顔を決め込んだ。
現在は立憲民主党副代表に収まっている辻元清美社民党政審会長(当時)は「北朝鮮には補償も何もしていないのだから、9人、10人返せとばかり言っても、フェアじゃない」といった。さんざ毒づいた阿部知子は日本未来の党へ脱藩した。やはり利あらずと逃げた保坂展人は世田谷区長に収まっている。 みんな泥船から逃げ出したネズミである。
こうして並べてみると、女が多い。社会党(社民党)は女に引っ掻き回されて、女に潰された党だと言えるかもしれない。更に言うならば立憲民主党も女が饒舌である。鬼滅の刃まで持ち出して何かにつけメディアに登場する蓮舫、妻子ある同僚弁護士との不倫現場を撮影されて「哀しいラブストーリー、”自爆一直線”」と書かれた山尾志桜里。まさに「女が国や党を滅ぼす」図である。
衆議院選で小選挙区に鞍替えしてみろ! と毒づかれた福島瑞穂だが、それには答えず「社民党を再生するために頑張って恩返ししたい」といつもの癖の「頑張って」を持ち出していた。これまで何度も「頑張った」がどれもダメだった。いまや社民党の支持率は「2%」を下回る。とてもじゃないが、「頑張る」以前の問題である。